防災/防災関連情報

交通手段がない!帰宅難民になってしまったら?

地震などの災害で交通インフラが止まった場合にどうしたらよいか、解説します。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

交通手段がなくなったら?

交通インフラが損害を受けたらまずは落ち着いて交通機関からのインフォメーションを確認しましょう。地震災害では地上よりも地下鉄は被害を受けにくいもの。今回のように数時間で回復することもあります。地上は線路に異物がないかどうか、周囲の安全確認など時間がかかる傾向があります。

災害時に備えて、オフィスに置いておいた方がいいものは重要な順番に、携帯ラジオ、懐中電灯、運動靴、簡易食(飴のようなものでも可)、マスク、救急用品、持病のある方は薬、500mlの水のペットボトル。冬場であればカイロもあればより心強いでしょう。ライトやラジオは携帯電話の充電器つきであれば大変重宝です。

自宅に自分の支援が必要な、お子さんや高齢の方が待っているなど、どうしてもすぐに帰らなければならない場合を除き、勤め先や避難所など、安全な場所でインフラの回復を待つのが基本です。近隣の避難所などを事前に調べておくことも大切です。

自宅に徒歩で戻るか、インフラの回復を待つかの判断は自宅への予想到着時刻を判断基準にしましょう。日没までに到着できる場合を除き、災害時の夜間行動はおすすめできません。自分の体力と災害状況(進行方向の火災発生など)を考えて行動しましょう。特に広域に停電が発生している場合などは不測の事態に巻き込まれる可能性があります。


どうしても徒歩で帰宅しなければならない場合

交通インフラが停止したとき、自宅にどのように戻るかを事前にシミュレーションして実際に歩いておくと安心できますね。さらにターミナル駅から主要幹線道路は大混雑になるので、いくつかルートを変えても帰れるようにしておきましょう。

火災の発生や橋脚の破損など大きな災害時には不測の事態が発生します。自宅と会社を結ぶ線上に何があるか(広域避難所になる公園や学校など)を確認しておきましょう。そこでは飲料などを手に入れられる可能性があります。帰宅避難時は同一方向の人間を集めて複数での行動をすすめます。無用なトラブルや不測の事態に遭遇したときを考えて、単独で行動しないようにしたいものです。

都心部で大きな災害が発生すると、人の流れそのものが災害リスクになります。お子さん連れなどの場合はそのような人波に巻き込まれない工夫が必要になります。駅舎の階段など十分な注意が必要です。
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