神棚の飾り方
お宮の中には三種の神器※1、榊、灯篭、神饌(しんせん)をお供えします。神棚の最上部には注連縄(しめなわ)を張り、そこに紙垂(しで)を4枚挟み込みます。お札は宮形の内扉の中に納めましょう。神棚にも上座と下座があり、お札によって納める位置が変わってきます。神社本庁管轄の神社の場合、中央には最上位にあたる伊勢神宮の神宮大麻(じんぐうたいま・じんぐうおおぬさ)※2となり、向かって右側に氏神様のお札、左側に崇敬する神社のお札を納めます。小型の神棚でお札を横に並べることができない場合は、一番手前に伊勢神宮のお札、次に氏神様、次に崇敬する神社のお札を納めます。
神社で祈祷を受けた時に受けるお札は、祈祷神符と呼ばれ、神棚に納めないこともあります。
※1 三種の神器とは、鏡、勾玉(まがたま)、剣(つるぎ)のこと。
※2 神宮大麻はどこの神社でも授かることができます(神社本庁管轄の神社)。「天照皇大神宮(あまてらすこうたいじんぐう)」と書かれています。
神饌(しんせん)のお供えの仕方
神饌とは、神社や神棚にお供えする食べ物のことで、お供えの基本は洗米、塩、水。これにお神酒が入ることもあります。平常は水玉(みずたま)に水を入れ、瓶子(へいし)にお酒を入れ、平瓮(ひらか)に洗米と塩をお供えします。特別な行事の時には、例えば正月や家族にとってのお祝いの日など、尾頭付きの魚や野菜・果物、お菓子などを準備してお供えしましょう。頂きものお供えして、後に「お下がり」としていただきます。
神棚やお札の飾り方やお祀りの作法は神社によって少しずつ異なっていることが多く、ここでのご紹介はあくまで一例にすぎません。詳しくはお札をいただく神社に訪ねてみるとよいでしょう。