理想的な少数精鋭教育
キャンパスのある東京・国立は自然環境に恵まれている。32万平米の広大な敷地に一度足を踏み入れると、野鳥のさえずりと豊かな自然の姿に驚かされるだろう
一橋大学は日本で始めてゼミナール制を導入したことで知られており、必修ゼミでは、教員1人当たりの学生数は10~15人と理想的な環境にある。日本の私立大学は、大学運営費のほとんどを学生からの授業料に頼らざるを得ず、どうしても学生を多く入学させる必要がある。一方、国公立大は、国からの補助によって補填しているので、このような理想的な環境が可能だ。
加えて一般的な大学では、学部間を越えての講座をとることはなかなか困難だが、商学部、経済学部、法学部、社会学部で開設されている授業を学部の垣根を越えて、自由に履修できるのも魅力の一つといえるだろう。