健康寿命を延ばすには「メタボ&ロコモ対策」

健康寿命

健康で自立した生活ができる健康寿命をのばしたいものです。

日本人の平均寿命は男性80.87歳、女性86.61歳(2013年)で世界一を更新、男性も初めて80歳を超えました。寝たきりにならず自立した生活ができる生存期間を指す「健康寿命」は男性70.42歳、女性73.62歳で世界一でした(2010年厚生労働省)。

健康寿命との差は約10年ありました。つまり約10年は寝たきりや認知症などにより介護が必要な状態になるわけです。

今後の高齢社会にむけて、増大する医療費を抑えるためには健康寿命を延ばすことが、個人にとっても国家にとっても必要です。そのための取り組みに力をいれているのが「メタボリックシンドローム」(略して「メタボ」)と、さらに近年もう一つ意識しておきたいのが「ロコモティブ・シンドローム」(略して「ロコモ」)です。

ロコモティブ・シンドロームとは

「ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)」とは、日本整形外科学会が提唱している、「運動器の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態」を表す新しい言葉。

腰やひざの痛みなどの運動器の不調や、骨がもろくなるという症状がある人は、50歳を過ぎると急増し、70歳代にピークを迎えると言われます。また女性は40歳代から骨粗鬆症が始まっているという調査報告もあります。近年の研究で、こうした運動器の障害が、要介護や寝たきりと深く関係していることがわかってきました。現在、ロコモティブ・シンドロームである人とその予備軍は、全国に4700万人いると推測されています(東京大学22世紀医療センター)。このお話は、若い人とは関係ないと思いがちですが、日本整形外科学会の「第1回ロコモティブシンドローム生活者意識調査」では、20代~70代男女のうち45.8%も予備軍となるということがわかりました。

ロコモの原因

ロコモの原因は、主に3つあると考えられています。
  1. 「バランス能力の低下」
  2. 「筋力の低下」
  3. 「骨や関節の病気」……特に「骨粗しょう症」や「変形性膝関節症」、腰の神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」が代表的です

ロコモティブ・シンドローム対策として、運動の奨励などの活動が行われています。この「食と健康」では、原因の一つである「骨や関節の病気」の骨粗しょう症について、もう少し詳しく解説します。