家計簿の形にとらわないことが長続きのコツ!
家計簿はなかなか続かず家計管理がうまくいかないという声がよく聞かれますが、長続きさせるにはコツがあります。あまり気負わず、今年こそ三日坊主からの卒業を目指しましょう。
無理なく続けるためには……
家計簿初心者が陥りやすい一番のポイントは、つける項目を細かく分けすぎてしまうこと。特につけ始めた当初はがんばろうと張り切りすぎて、項目をキッチリと書き出す人が多いようです。こうなると、この支出はどの費目に該当するのかと悩むことが多くなり、記入が面倒になる原因になります。支出の費目数はできるだけ最低限に抑え、分けづらい費目は「雑費」としてひとつに集約すれば、家計簿をつける時間が短縮されるのでストレスが少なくなります。まずは、“ざっくりつける”というところからスタートしましょう。
毎日つけるのが面倒という人であれば、週1回でも構いません。その場合は、必ず何曜日にやるというように決めておきましょう。
また、お財布に入れていたお金と支出が合わないことが多いと、これもまた挫折の原因になります。日々の買い物ではレシートが出ないこともちょこちょこあるので、その都度、携帯電話のメモ帳などに書き留める習慣をつけるとよいでしょう。
家計簿の形に縛られない
もし、どうしても家計簿をつけるのが面倒で続かないというのであれば、無理して続ける必要はありません。一般的な家計簿に向かないタイプの人もいるわけですから、家計管理の方法を変えればいいだけなのです。ガイド自身も新米主婦の時代は家計簿づけに追われ、さまざまな節約方法を試してみるもののその効果もわからず、節約ってこんなに過酷なものなのか……と打ちのめされる日々でした。そんな私が節約のおもしろさに目覚めたのは、実は大の苦手だった家計簿づけをスッパリとあきらめ、家計管理の方法を変えたことがきっかけでした。
家計簿のプレッシャーから解放されたことで、自分に合った家計管理のやり方に切り替えることができ、節約が楽しくできるようになったのです。
記帳に頼らない袋分け家計簿
家計簿づけがとにかく苦手という人におすすめしたいのは、袋分けによる現金管理と、口座による先取り家計管理です。先取りというのは、収入をお財布に入れてしまう前にそれぞれの項目ごとに別取りし、その予算内で支払っていくこと。使ってから記録する一般的な家計簿とは反対の方法になります。ただ、覚えておいてほしいのは、あくまで予算をきちんと守るのが鉄則!例えば、食費を月3万円以内と決めたら、あらかじめ別の袋などに取り分け、1日1000円以内などのルールを決めて、その袋からだけ使うのが「袋分け」による現金管理方法です。
住宅ローンや家賃、保険料などの固定支出、水道光熱費や教育費などの変動固定支出は、口座で分けて通帳で管理する「口座管理」なら、手間なく管理することができます。また、貯蓄についても、余ったら貯めるというのではなく、先に貯蓄する額を自動積み立てなどにしておく「先取り」で、確実に貯まっていきます。
従来の家計簿でも袋分け管理でも、それを続けていくことが大切。ストレスが貯まる方法では長続きしないので、ときには視点を変え、自分に合った家計管理の方法を見つけていきましょう。