リングノートをオーダー2
中の紙を選ぶ
中紙は、万年筆の試筆コーナーで、好きな万年筆を使って実際に書きながら選ぶ事が可能です
いよいよ、中の紙を選びます。このセミオーダーの最も楽しい部分だといえるでしょう。実際、いくつもの種類の紙から、書き心地や用途に合わせて選ぶのも楽しいし、さらに、最大4つまでの種類の紙を組み合わせて一冊のノートに仕立てる事ができるのですから、ノート好きにはたまりません。しかも、全ての紙について、実際に試し書きが可能です。それも、愛用の筆記具を使えるのはもちろん、店内にズラリと並べられた、比較的リーズナブルな価格の万年筆を使用できるサービスも。万年筆を多くの人に使ってもらいたいというカキモリさんならでは。
中紙の見本には、その紙についての丁寧な解説も書かれていて、選ぶ際の参考になります。写真はコンケラーの見本紙
紙は、種類、色の違いで全部で6種類9色。高級レターヘッドブランドのコンケラーの「コンケラーレイド/オイスター」、三菱製紙の銀行業務向けに開発された伝統の「バンクペーパー」、書籍に使われる事が多い通称書籍用紙の「琥珀N」、普段使いに向いた上質紙「OKプリンス上質」、コミックスなどに使われる吸水性の高い用紙「OKアドニスラフ/W」と、その色違いでややアイボリーがかった「OKアドニスラフ/70」、青みが強い「OKアドニスラフ/blue」、赤みがかった「OKアドニスラフ/pink」、包装紙などにも使われるザラっとした茶色い用紙「クラフト紙」というラインアップになっています。またコンケラーとクラフト紙以外は、無地かドット(1cm間隔)を選ぶ事ができます。
好きな筆記具で、好きなだけ試し書きできるので、本当に使いたい紙を選ぶ事ができます。迷ったらスタッフが相談に乗ってくれます
愛用のパイロット「キャップレス」でじっくり試し書きをして選んだのは、「コンケラーレイド/オイスター」「琥珀N」「クラフト紙」の三つ。最大4つまで選べるのですが、4種類だと全体が厚くなり過ぎるので、最後まで悩んだ「バンクペーパー」をやめて三種類にしました。打ち合わせや落書きなどに、気楽に本当に落書きのような気分で書ける「クラフト紙」を、取材に滑りが良く書いた文字がクッキリと見やすく、万年筆にもボールペンにも相性が良い「琥珀N」のドット入りを、じっくりと考えながら書くのに、万年筆での書き味が気持ち良い「コンケラーレイド/オイスター」といった構成です。コミック用紙はインクを吸いすぎて万年筆には向かず、バンクペーパーはガイド納富の書き方では滑りが良過ぎるので外しました。
表紙を留めるための封かんと紐、またはゴムバンドの色を選択。不要なら付けなくても問題ありません
後は、オプションとして、ノートの表紙を留めるためのゴムバンドや封かんなどを選んで、オーダーは完了。お店のスタッフの方が手作りでリングノートを仕上げてくれます。待ち時間は8分程度。ゆっくりと選んでも全行程で30分も掛かりません。
今回ガイド納富が作ったノートは、表紙が凸凹の黒で150円、裏表紙がクラフトの黒で150円、中紙がコンケラーレイド/オイスター(400円)、琥珀N(100円)+ドット(40円)、クラフト紙(100円)、ゴムバンド(100円)に、施工料100円で合計1140円。全く料金を気にせず、目一杯好みを反映させて、この値段は安いです。同じ体裁でB6版を作ったら、940円です。
次のページでは実際に使用してみた感想です。