長くなりつつある日本の家の寿命

下の数字は、住宅生産団体連合会が年に一度行っている調査から抜粋したものです。建て替えにおける従前の住宅の築年数を集計したものから、一部を抜き出しました。

●2000年度 最多築年数:25~30年未満25.3% 40年以上:13.3%
●2004年度 最多築年数:30~35年未満29.4% 40年以上:18.8%
●2008年度 最多築年数:30~35年未満30.8% 40年以上:25.5%

玄関

日本の住宅の寿命も少しずつ長くなってきています

欧米の住宅に比べて日本の家は短命だと言われていますが、これを見てわかるように、日本の住宅寿命もだんだんと長くなっています。最新の2009年度では、40年以上が28.2%と、3割に近づいてきました。

とはいえ、30年、35年という長い住宅ローンを組みながら、やっとローンが終わったころには建て替えを検討している人がいるのも事実。では、どんな理由で建て替えることになるのか、短命になってしまった住宅について探っていくことにしましょう。

性能についての不満がきっかけに

建て替える理由はさまざまですが、「寒くて我慢できない」とか、「地震が心配で」といった性能にまつわる不満や不安をあげる人は意外に多いものです。確かに、築年数がとても古い住宅の場合はしかたがないかもしれません。なぜなら、この20年ほどの間に、住宅の基本性能に関する基準や法律が大きく変わってしまったからです。

例えば、1995年に発生した阪神・淡路大震災の経験から、建築基準法が改正され、耐震性のレベルが引き上げられました。気密・断熱性については、1999年に次世代省エネルギー基準が設けられました。2000年に住宅性能表示制度が施行されたことも手伝って、必須項目ではないものの、この基準に沿った家も増えています。

毎日の暮らしの中で感じる不満が大きくなり、新築することでそれらが解決できる場合は、建て替えたくなるのもよくわかります。やはり、今、家を建てるなら、30年後、50年後にも後悔しない高い性能を備えた家にすべきなのでしょう。

重要なのは建築後のアフターメンテナンス

欧米では、自分でペンキを塗ったり、DIYでデッキを造作したり、庭木の手入れをするなど、建築後に手を加えていくのが一般的です。しかし、日本の家は、新築した当初が一番美しく、その後は手入れがほとんどされず、20年、30年経過した家も珍しくありません。

住宅メーカーでは、建築後も定期的に点検をし、適切なタイミングで補修工事をすることをあらかじめ計画し、長く快適に暮らせる仕組みをつくっているところがほとんどです。施主が自分ですべてを行おうとしても、補修が必要な部分を発見することも、計画的にメンテナンスをするのもなかなか難しいものです。

そういう点から考えると、最初からきちんとしたプログラムをもっている住宅メーカーに家づくりを依頼するのもよい方法だといえます。そのためには、住宅メーカーと契約する前に、アフターメンテナンスにどう取り組んでいるのか調べておく必要があります。設計や施工の善し悪しだけでなく、建てた後の長い付き合いを想像して、住宅メーカーを慎重に選ばなければなりません。

次ページでは、さらに別のポイントを説明していきましょう。