1989年に設立された日本初の社会人が働きながらMBAを取得できるビジネススクールが、筑波大学大学院ビジネス科学研究科経営システム科学専攻(GSSM)。今回は同大学院専攻長の西尾チヅル教授、猿渡康文教授、牧本直樹教授の3名にインタビューを行いました。

ビジネススクールの特徴は?

専攻長

専攻長の西尾チヅル教授

■少人数制
1学年30名、全体で60名の学生に対し、教員が15名います。学生と教員の割合が1対4です。こうした体制を維持していることから、個々の学生の目的に合ったきめ細かい指導を行うことが可能になります。

例えば、本専攻の特徴である修士論文研究の指導においては、1人の学生に対して主指導教員1名、副指導教員2名からなる研究指導体制を取っています。学生が修士論文の課題として持ち込んだ実務的な課題に対して、多角的でアカデミックな視点からの指導を実現しています。

■仕事と両立できるビジネススクール
ビジネススクールの教員は全て夜間社会人大学院専従であり、カリキュラムも社会人が取りやすいように設計をしています(ガイド注:一部の夜間開講のビジネススクールでは、昼間は学部の学生を担当した上で、夜間に社会人大学院を担当するといった教員で構成されているところもあり、必ずしもカリキュラムなどで社会人対応ができていないところもある)。

例えば、筑波大学の特色である1単位10コマ(1コマ=1時間15分)の講義は、1日に2コマ連続で開講しています。結果として、5週間で1単位取得できるように設計しています。出張などがある社会人は連続して数か月にわたり登校できない場合も多いことに配慮したのです。

また、週末を活用した集中講義もあります。修了までには、最低30単位必要。こうしたカリキュラム設計で、忙しい社会人でも2年間でMBAを取得できる仕組みを作っています。このような取り組みによって、2年間で修了できる割合は80%を超えているのです。

さらに、3学期制を採用しているため、2年間で修了できない場合でも、3年目の1学期に必要な要件を満たせば、1年を待たず夏休み前に修了することも可能です。

■専門領域を深め、思考力をつける
猿渡

オペレーションズ・リサーチを担当されている猿渡康文教授


「マーケティング&ストラテジー」「ファイナンス&アカウンティング」「オペレーションズ・マネジメント」「ビジネス・インフォマティクス」の4領域から、自らの興味に沿った領域を選び、専門性を深めます。共通部分としては、一生モノの思考を磨く訓練を徹底的に行います(GSSMメソッド)。

GSSMメソッドは、4領域の理論モデルをしっかりと押さえ、仮説を検証し、論理的に議論できる方法論です。先日も、修了して10年たった学生が遊びに来て、いまだにGSSMメソッドが役にたっているとの話をしていました。