子育てもママのお世話も、住みこみで乳母が助けてくれる
月嫂さんが産後のママをサポート。沐浴もやってくれる
では、寝て過ごさなくてはいけないとしたら、子育ては誰がするのでしょうか?
そこで登場するのが「月嫂(ユエサオ)」という乳母の存在です。乳母なので、赤ちゃんのお世話をしてくれるのはもちろんのこと、ママへのケアも万全で、ミルクを出すためのおっぱいマッサージや、栄養バランスを考えた食事を作ってくれるのです。
出産前に月嫂紹介所に行き、何人かを面接して、自分のお気に入りの月嫂を決めておきます。そして出産前後に紹介所に連絡をすると、出産後すぐに月嫂のおばさんが病院に駆けつけてくれて、お世話を始めてくれるのです。おっぱいのあげ方やおしめの替え方もわからない新米ママでも、月嫂がいてくれたら安心ですし、何よりもゆっくりと体力回復できるのがうれしい!
退院後も月嫂のおばさんは家に泊りこみ週6日24時間体制で働いてくれますし、もちろん赤ちゃんの夜泣きにも対応してくれるので、夜も通しで眠ることができます。
気になるお値段は1ヶ月4000元~8000元ほど(経験と会社による)で、お給料が3000元程度の人でも「一生に一度のこと」と月嫂を雇うのが主流になってきています。(※2011年2月現在、1元=約12.4円)
ホテル式のケアセンターも充実
「座月子」のため月嫂を雇う以外の方法としてホテル式のケアセンター「月子中心(ユエズセンター)」に宿泊する人が増えてきています。ここでは、赤ちゃんの全面ケアやママの栄養バランスが取れた食事はもちろんのこと、ベビースパやママヨガ、ママダイエットマッサージ、心理面でのカウンセリングなどのカリキュラムが受けられます。気になるお値段ですが、1ヶ月4万元くらいからというのが標準ですが、40万元(!)の部屋もあるそうです。この金額になると都市伝説的で、どんなサービスが受けられるのか、詳細はわかっていません。いずれにしても高ければ高いほど人気があるのが、さすがバブルの上海ならではなのです。
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