上海流マタニティファッションとは?
上海では、妊娠したとたんに、服装がジャージのようなゆるいスタイルに変わります。お腹の子どもを締めつけないためとは言え、ファッションにまったく気を使わなくなることに驚きます。逆に、妊婦用のジーンズを履いていた私を見て「妊娠中にジーンズだなんて!」と何度叱られたことか。お腹まわりがゆるいリブニットになっていることを説明すると驚かれました。妊婦用のおしゃれパンツも売っているのですが、まだそこまで気をかける人がいないようです。
妊娠中はしっかり食べて、しっかり体重増加
妊娠8ヶ月で15キロ増という妊婦さん。中国では珍しく「太らないよう気をつけている」そう
そして、中国では「一人っ子政策」ということもあり、これが最初で最後の妊娠だから、しっかり食べないと!と2人分以上の量の食事やおやつを摂り始めます。
出産時の体重増加は平均25kgほど(これは、私が周りのママたちに聞いた体重を勝手に計算したものですが、ほとんどの人が20~30kg増と答えていました)。
あまりにも太り過ぎてしまうため、半数以上の妊婦さんが帝王切開で出産をします。理由は太り過ぎだけでなく、「陣痛や出産の痛みで苦しみたくない!というわがまま気質の上海女性の選択でもあるのです。私が「自然分娩したよ」と言うと、「なんと勇気ある!」とみんなに褒め称えられたりもしました(笑)。
産後1ヶ月は日本同様に身体を休める
生まれたばかりはこんなにグルグル巻きにされる
さて、妊娠、出産も一大事ですが、中国で最も重要視されているのが出産してからの1ヶ月間「座月子(ツオユエズ)」という期間。出産後は身体が弱っているので、赤ちゃんを育てることよりも「自分の身体を元に戻す」ということに重点を置くのです。
日本にも「産後の肥立ち」という言葉がありますが、それと考え方は同じ。基本的には、床についたまま動かない、栄養をつけて体力を回復させるといった過ごし方になり、この1ヶ月をどのように過ごしたかで出産後の自分の体質が決まると言われています。
>> 上海では誰が子育てするの?