その他のコミュニケーションテクニック
二人の勤務時間帯が違って、一緒に食事をとるのが難しい場合、工夫したいのは声かけ。片方が寝ているうちや不在の間に自分が出かけるときには、ひと言メモを残していきましょう。連絡用のホワイトボードなどをリビングや玄関の目につくところにかけておくと、さっとメッセージを書くことができます。
最近はかわいいデザインの付箋などもいろいろ売っていますので、そのようなものを活用しても、楽しい雰囲気になります。さらに、録音したメッセージをアラーム音代わりに使える目覚まし時計やICレコーダーなどを使って、声のメッセージを残しておくのも素敵です。たとえ短くても「お疲れ様」「おかえりなさい」「行ってきます」「気をつけてね」こんな一言が夫婦の絆を確認できる機会になるはずです。
想いが伝わる、返事がしたくなるメールのコツ
リアルコミュニケーションを補うのが、電子ツールなどを使ったバーチャルコミュニケーション。電話はもちろん、携帯やPCのメール、ツイッター、スカイプなどのツールでも夫婦のコミュニケーションは可能です。これらの電子ツールでコミュニケーションをする時のコツは事務的になり過ぎないようにすること。「今から会社を出ます。夕飯はいりません」こんな無味乾燥な事務連絡では、読む方も楽しくありませんし、返事も「了解」など、そっけないものになりがちです。
ひと言でもいいので、自分の状態や想いをぜひ添えましょう。「今から会社を出ます。夕飯はいりません」に添えて、「今日は得意先にクレーム処理に行って疲れたー(>_<)」「さっき、部長に褒められた(^^)」など、その日のトピックスを伝えてもいいですし、「きれいな満月が見えるよ」「駅前にイケてるレストラン発見!」など、周囲の状況でもいいです。あるいは「○○ちゃんも仕事お疲れ様~」「残業頑張ってね」「暖かくして先に寝てて」など、相手を思いやる言葉があれば、もっと素敵です。書き手の想いが伝わるだけでなく、もらった相手も思わず返事を返したくなります。
事務連絡に何かプラスアルファを加えるようにすると、コミュニケーションはぐっと深まります。また、相手の返事を強いるような内容でなく、返事が来なくても大丈夫な内容にしておくなど、受け取り手への配慮も忘れずに。
ほんの10分のコミュニケーションがあるだけで、夫婦の絆はぐっと深まります。「忙しい」を逃げ道にせず、パートナーを大切に思う気持ちをしっかり伝えあってくださいね。二松新刊、『夫婦の「幸せ循環」を呼ぶ秘訣』(講談社+α新書)も参考にしてみてください。