ずっと前から知っていて、でも新しい文房具
背表紙にもミッキーがいる。サイズは文庫サイズ、中は無地のノートブックだ (C)DISNEY
例えば、「ペーパーバックノート」は、クラシカルな自転車に乗ったミッキーマウスが表紙中央と背表紙に印刷された、文庫本サイズのノート。ここに描かれたミッキーは、媚びる事なく淡々とそこにいます。ガイド納富には、とぼけた感じにも見えました。再生紙を使い、活版印刷を用いて作られた表紙の、ザラッとした手触りの懐かしさと、そのミッキーの姿は、ぴったりと一致して、まるでずっと前から知っているような気さえします。ずっと前から知っていて、しかも新しいのであれば、それは長く使い続けられるでしょう。
ドローイングブックは、小振りなスケッチブック。色鉛筆やクレヨンの乗りが良い紙が使われている (C)DISNEY
同じようにノスタルジックなデザインの「ドローイングブック」の場合、その懐かしさが微妙に違っています。こちらでは、絵筆とパレットを持ったカラーのミッキーが、それなりの大きさで描かれていて、「ペーパーバックノート」より、少しだけミッキーが主張しています。その主張が、「楽しく絵を描くための道具」としての「ドローイングブック」をきちんと表現しているわけです。そして、全体では、海外旅行に行った親戚のおじさんがお土産に買ってきてくれた、そんなムードに溢れているのです。この文具と雑貨の間のようなテイストも、長く使い続けられそうな感じですね。
「スクラップフリーアルバム」1365円(Sサイズ)、1785円(Mサイズ) (C)DISNEY
裏表紙にはミッキーマウスと写真をテーマにした4コママンガを掲載。もちろんこれもデザイナーの描き下ろし (C)DISNEY
「スクラップフリーアルバム」では、ミッキーマウスがカメラを持っているデザインが印象的。ミッキーマウスは、かつてキャラクターというよりも、むしろムービースター的な存在であった事を思い出させてくれる仕掛けになっています。しかも、裏表紙には映画のフィルムを模したフレームを使った四コママンガが描かれています。
もちろん、このマンガも他のミッキーのイラスト同様、PENCOのデザイナーである菅原さんの手によるものです。ここまでやるか、と感心するやら呆れるやら。でも、だからこそ、持っていたいと思わせるアルバムになっているのだと思います。写真やアルバムなどに直接書ける「マルチプルマーカー」も、ラインアップに入っているのも、痒いところに手が届く感じで、嬉しいですね。
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