世界の住宅の決定権は91%を女性が握る

女性

消費の主役を握る女性。住宅に関しては決定権の9割を握る?

住宅購入の過程は、デザインやインテリア、内装やキッチンに至るまで女性が多くの決定権を握っています。世界的な消費マーケティングの雄として知られるボストン・コンサルティング・グループの調査によると、世界の消費の64%を女性が握り、住宅に至っては決定権の91%を女性が握っているという結果が出ています。

つい最近まで「男は外で、女は家を守る」風習が続き、専業主婦の時代が長く続いた日本。家は女性・主婦のメイン舞台でしたから、資金面はともかく、家づくりの細部を決めていく過程では、日本はどの国よりも女性の発言力が大きかったのではないでしょうか。

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住宅の女性向け提案が増えているのは、ニーズを肌で知る女性社員の活躍の現われ?

もちろん、かつてより住宅業界でも「女性にやさしい家づくり」をめざしてはきましたが、最近目を見張るのは、より深い女性心理やリアルな現代女性の生活にフォーカスした家づくりが多く提案されるようになってきていること。

いずれもその多くが、女性社員や女性開発チームが自身の体験などを通じて、よりリアルに女性ニーズを汲んだ提案していることが、結果的に効を奏しているのではないかとガイドは考えます。言い換えれば、住宅業界でも女性社員の活躍が普通になり、先細りの需要・市場構造にある住宅業界で、女性・主婦の心をつかまなければ、という企業側の危機感の表れかもしれません。

…というウンチクはさておき、早速、実際に企業が「オンナゴコロ」に着目してリリースした最近の提案例を見ていきましょう。

住宅業界初、化粧品ブランドとコラボ

「コクームスペース」朝のシーン。自然光が降り注ぐ中でメイクができる

「コクームスペース」朝のシーン。自然光が降り注ぐ中で戸外の色映えを確認しながらメイクできる

今回紹介するのは、大和ハウス工業と化粧品ブランド「SKII」が、住宅業界初のコラボレーションとしてリリースしたという、女性のための住空間「コクームスペース」。アラフォー女性を対象に、メークカウンター「Beauty seton」やリクライニングチェアを備えたリラクゼーション空間を、戸建ての中に提案したものです。

「コクーム」とは英語の繭「cocoon」と部屋「room」を掛け合わせたもの。透明感のあるホワイト色をベースに、間接照明や天井高をあえて低めにすることで「落ち着いたおこもり感」を醸成。家族や子どもの気配を感じられるよう、ドアはあえて設けずに独立した一つの部屋になっており、部屋へのアプローチは女性がゆるやかに気持ちのオン・オフを切り替えられるようなS字に設計しています。

引き出し

実際の化粧品に合わせて細かく設計したパウダーコーナーの引き出し

また「SKII」とのコラボにより、機能性とデザイン性を兼ね備えたメークカウンターも開発。化粧ムラを防ぎ外出時のイメージでメークができるよう、自然光に近い照度のよる照明も、透明度の高い「ピュアミラー」の中に埋め込み、ゴチャつきがちな化粧品アイテムもスッキリ収納できるアイテム別引きだしも用意。何より嬉しいのは、メークでベタついた手をすぐ洗える手洗いボールがカウンター横についているところではないでしょうか。

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