MACDとは?

MACDは、1960年代にジェラルド・アペル(Gerald Appel)によって考案されたと言われています。そもそも、MACDとはMoving Average Convergence Divergence の頭文字をとったもので、Convergenceとは「収斂・ちぢむこと」を、 Divergenceとは「乖離・離れること」をそれぞれ意味しています。日本語では、「移動平均収束発散法」と小難しい呼ばれ方をされています。

MACDは以下の計算式で求められます。

・MACD=短期EMA-長期EMA
※EMA:指数平滑移動平均
EMA=α×当日の終値+(1—α)×前日のEMA(計算起点の場合は単純平均)
α=2/(n+1) ※nは計算期間(5日EMAであればn=5、10日EMAであればn=10)
・シグナル=MACDのx日移動平均


式からお分かりかと思いますが、MACDは短期のEMAと長期のEMAの差で構成されています。EMA、指数平滑移動平均と聞くとちょっと難しいイメージを持たれがちですが、ここでは普段使用している移動平均線を少し改良したものという程度に捉えていただければよいかと思います。

また、MACDを使ったテクニカル分析では、「MACD」と「シグナル」と呼ばれる2本の移動平均線を使用します。二本の移動平均線が近づいたり離れたりすることで買いや売りのタイミングを図ろうとするものです。

MACDを構成する短期EMAと長期EMAは、5日と10日、13日と26日の組み合わせが多く使われています。シグナルの移動平均は5日や9日で計算されることが大半です。この二つの移動平均は、日単位に限らず、週次、月次でも用いられています。

MACDの使い方と他のテクニカル指標との組み合わせ方

上で述べましたように、MACDでは、移動平均線と同様に、2本の線のクロスを売買シグナルとしています。具体的にどのようなタイミングで売買を行うのでしょうか。

MACD

MACD


まず、買いのタイミングですが、MACDがシグナルを下から上抜いた時が買いシグナルとされています。また、売りのタイミングですが、MACDがシグナルを上から下抜いた時が売りシグナルと判断されていす。さらに、MACDがシグナルとクロス後、0ラインを突破したときにシグナルの信頼度が増すとされています。

このような売買のタイミングを図るMACDですが、他の指標とは特性が若干異なっているため、相場の大まかな天底を暗示している程度で捉えておけばよいでしょう。ストキャスティクスなど細かな値動きに反応する他の指標と組み合わせると有効性が増すと言われています。MACDに限らずテクニカル指標を使う場合はひとつのテクニカル指標だけではなく複数のテクニカル指標を組み合わせて使うと良いでしょう。
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