午後の紅茶 ダージリンミルクティー(キリンビバレッジ)
1991年の品です。当時は350アメリカンサイズ缶、250ロング缶が主流でして、この190g缶はダージリン種の茶葉を使い、プレミアム感の高い商品として企画されたものです。ベルミー・みるくほうるTea(鐘紡)
販売者がカネボウフーズになる前の商品です。コーヒーと紅茶の2種類がありました。1992年発売、種別は乳飲料になっています。
ブルックボンド ロイヤルミルクティープレミアム(明治乳業)
ブルックボンドは宝酒造→明治乳業→ポッカと移っていたのですが、これは1993年に明治乳業から販売されたものです。種別は乳飲料になっています。紅茶花伝 リッチミルクティー(コカ・コーラ)
紅茶花伝は現在、280g缶でミルク感の高い品を販売していますが、これは2000年に販売されたプレミアム品です。クリームティ 英国の濃い味(ダイドードリンコ)
ダイドーの紅茶飲料は『ティハ』ブランドで展開していますが、この品はティハからスピンアウトしたものです。2009年の発売です。エスプレッソティーヒットの理由は?
以上、プレミアムティーオレについて過去の商品を紹介していきましたが、午後の紅茶エスプレッソティーと他社ティーオレとの違いはどこにあるのでしょう。午後の紅茶エスプレッソティーは商品名の通り、エスプレッソコーヒーのように同じ高温・高圧で抽出したもので、テレビCMでもイタリア風のイメージで売り出しています。他社の商品はどちらかというとイギリス風でしょうか。午後の紅茶も元はイギリスのティータイムのイメージで売り出していましたし、イギリスのイメージで売り出している紅茶はたくさんあります。
ところが、最近は食事もイタリアンが流行。重厚で伝統を重んじるイギリスよりも、感性に訴えるイタリアの方がかっこいいと思うのでしょう。おまけに、『コーヒーを入れるのにわざわざボイラで高圧蒸気を発生させて抽出する』というエスプレッソメーカーのメカニズムが、宮崎アニメに出てくるメカニックみたいというのも、日本人をイタリアに向かわせる原因の一つでしょうか。
大手メーカーながら、実は独創的な商品が多いキリンビバレッジ。エスプレッソティーでの独走は当面続くのではないでしょうか。
午後の紅茶(キリンビバレッジ)
リプトンRTD商品(ユニリーバ)
ティオ(アサヒ飲料)