リフォームでは既存の構造を活かしながら、生活の快適性を高めるためのセンスが問われます。今回ご紹介するのは、見過ごしがちな階段に着目したOTOさん邸の実例です。階段リフォームによって生活の流れを変えるだけではなく、収納力にも大きな効果をもたらすという驚きの改造をご紹介します。設計したのは、劇的ビフォーアフターの匠・
中西ヒロツグさんです。
階段の向きを変える
暗がりの階段が明るく変身
OTOさん邸のリフォームは、間取りを全面的に見直す大掛かりなもの。なかでも、階段の向きを変えるという解決法は、ユニークなアイディアです。リフォーム前にあった階段は、上り口が廊下側にあり、廊下がいつも暗い状態にあるのが図面からも分かります。
また、階段下部を利用した収納は手前側の天井が高く、奥に向かってその天井が斜めに低くなっているため、期待に反して使いにくいスタイル。こういった階段の造りになっている住まいは、住み手にとって必ずしも快適とは言えません。
そこでOTOさん邸では、LD側から上り下りできるように、階段の向きを思い切って変えています。それによって、階段がもたらす問題を解決するとともに、新たな収納スペースを生み出すことに成功しました。
まずは劇的に変わった階段下収納を見てみましょう。