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年末節約覚え書き

1年の区切りとなる年末は、税金の控除額に影響するなど大事な時期。節約のためにできることを年末までにきっちりおさえておきましょう。

和田 由貴

執筆者:和田 由貴

節約ガイド

年末節約

年末までにしっかり準備を

冬のボーナスシーズンがやってくるとはいえ、クリスマスやお正月が控えており、年末年始は1年のうちでも出費がかさむ時期。ショッピングや帰省費の節約のほうに、つい頭がまわってしまいますが、1年の区切りとなる年末は、税金の控除額に影響するなど大事な時期でもあります。お金が出ていくことがわかっている分、節約のためにできることを年末までにきっちりおさえておきましょう。

マイル交換

JALやANAのマイルは人気の高いポイントですが、有効期限は3年(利用した月から数えて36ヶ月間)。マイルの増減があっても有効期限の延長はないので、注意が必要です。


3年前の12月に利用した分のマイルは、今年12月末に失効するので、ぜひ忘れずに特典航空券や電子マネーなどに換えておきましょう。交換基準に達していないときは、交換率は悪くなりますが、他のポイントサイトのポイントに移行しておいて。

ATMの利用

お年玉などの現金の出費が増えるので、年末年始用のお金は早めにおろしておきたいものです。というのも、大手銀行などは12月31日は土曜日、1月1~3日は祝日扱いになるので、余分にATM手数料がかかるのです。

また、毎年駆け込みでおろす人が多いので、27~30日あたりはATMに長蛇の列ができ、待ち時間もかなり長くなってしまいます。手元に現金を置いておくのが不安な人は、引出手数料無料のネットバンクに早めに移しておきましょう。

扶養控除

年末の時点で、確定申告や年末調整で節税効果がある「扶養控除」の判断がなされます。つまり、年末までに結婚や出産をしていれば、その年1年間扶養控除が受けられることになります。

たとえば、結婚式を1月や2月に予定していても、入籍だけは年内にしておけば、しっかり節税することができます。結婚も出産も思い立ったら急にできるものではありませんが、覚えておいて損はしません。年末調整後なら、忘れずに確定申告をしましょう。

余談ですが、離婚をすると配偶者控除がなくなるので、節税のことだけを考えれば、離婚は年明けにしたほうがお得です。

住宅ローン減税

話題の住宅ローン減税ですが、2010年と2011年では内容が大きく変わります。もしも今、買う家が決まっていて、いつにしようか迷っているというなら年内に決断を!

年末までに一般住宅に入居したときの控除額は年間で最大50万円、通算最大500万円になります。ところが、2011年中の入居となると、控除額は年間最大40万円、10年間で400万円にしかならず、2010年にくらべると100万円も損してしまうことに……。

なお、住宅購入済みで住宅ローン控除を受けている人は、繰り上げ返済の時期に注意。控除額は「年末の残高×1%」で計算するので、繰り上げ返済は年明けにしたほうが有利になることがあります。ただし、1%の部分は住み始めた年などで変わるので、まずは確認を。
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