IT業界で働く・転職する/エンジニア派遣で働く

給与はいくら?企業ニーズは?派遣エンジニアの場合(2ページ目)

IT系の派遣エンジニアの給与相場と、企業から求めらる技術や人物像についてまとめました。

中村 天江

執筆者:中村 天江

派遣で働くガイド


不況でもニーズの高い仕事とは?

communication

技術×ビジネススキルの高いエンジニアはひくてあまた

リーマンショックで、日本の有効求人倍率や失業率は最低水準にまで悪化しました。製造業の生産ラインを中心に、たくさんの派遣スタッフが仕事を失いました。ITエンジニア派遣も例外ではありません。

リーマンショックでなくなってしまった派遣の仕事と、そういう状況であってもなおニーズがあった派遣の仕事は何だったのでしょうか?リクルートITスタッフィングに話を聞きにいってきました。

「新規事業やWebの開発、ユーザー企業が製造業の仕事は、リーマンショックで大幅に受注が減りました。その一方で、保守運用やヘルプデスクの仕事はあまり減っていません」とのこと。投資が必要な新規案件はストップしても、定常業務を支える仕事をなくすことはできないというのが、経営判断なのでしょう。

先端技術好きのエンジニアには、新規開発の仕事を希望する人が少なくありません。しかし、仕事の安定度という観点では、サポート的な仕事の方が景気の左右に影響を受けないのですね。次に、企業が求める技術や人物像についてみてみましょう。

企業から求められる派遣エンジニア像

「JavaやPHPが使えるエンジニアや、WindowsやLinuxのオープン系インフラを見れる人、Ciscoのネットワーク技術者などには根強いニーズがあります。そして、リーマンショックがあってもなくても、優秀なエンジニアが不足している状況に変わりありません。ユーザー企業からは、優秀な人であれば、相応のフィーをはらってでもいいから来てほしいというオーダーが多い」と、リクルートITスタッフィングの担当者は続けます。

昔は、要件定義を緻密に行って、長い時間をかけて開発する大規模プロジェクトが主流でした。最近は、Webの浸透もあり、早くつくってまずは試すような機動性が求められるプロジェクトが増えています。そのため、エンジニアにも、技術だけでなく、議論のカウンターパートナーとしての対話力(コミュニケーション力)が求められることが増えてきました。

技術力に加えて、このようなビジネススキルにたけた派遣スタッフは、派遣契約が終了してもひくてあまた。仕事に選ばれるのではなく、「仕事を選ぶ」状態で、次の派遣先が決まるそうです。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で転職関連の書籍を見るAmazon で転職関連の書籍を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます