不況でもニーズの高い仕事とは?
技術×ビジネススキルの高いエンジニアはひくてあまた
リーマンショックでなくなってしまった派遣の仕事と、そういう状況であってもなおニーズがあった派遣の仕事は何だったのでしょうか?リクルートITスタッフィングに話を聞きにいってきました。
「新規事業やWebの開発、ユーザー企業が製造業の仕事は、リーマンショックで大幅に受注が減りました。その一方で、保守運用やヘルプデスクの仕事はあまり減っていません」とのこと。投資が必要な新規案件はストップしても、定常業務を支える仕事をなくすことはできないというのが、経営判断なのでしょう。
先端技術好きのエンジニアには、新規開発の仕事を希望する人が少なくありません。しかし、仕事の安定度という観点では、サポート的な仕事の方が景気の左右に影響を受けないのですね。次に、企業が求める技術や人物像についてみてみましょう。
企業から求められる派遣エンジニア像
「JavaやPHPが使えるエンジニアや、WindowsやLinuxのオープン系インフラを見れる人、Ciscoのネットワーク技術者などには根強いニーズがあります。そして、リーマンショックがあってもなくても、優秀なエンジニアが不足している状況に変わりありません。ユーザー企業からは、優秀な人であれば、相応のフィーをはらってでもいいから来てほしいというオーダーが多い」と、リクルートITスタッフィングの担当者は続けます。昔は、要件定義を緻密に行って、長い時間をかけて開発する大規模プロジェクトが主流でした。最近は、Webの浸透もあり、早くつくってまずは試すような機動性が求められるプロジェクトが増えています。そのため、エンジニアにも、技術だけでなく、議論のカウンターパートナーとしての対話力(コミュニケーション力)が求められることが増えてきました。
技術力に加えて、このようなビジネススキルにたけた派遣スタッフは、派遣契約が終了してもひくてあまた。仕事に選ばれるのではなく、「仕事を選ぶ」状態で、次の派遣先が決まるそうです。