第3位:子どもが成長して
・「子どもが勉強部屋を欲しがるようになったため」(予算60万円、実際のリフォーム費用62万円)・「息子が独立したため、趣味室を作ることにした」(予算150万円、実際のリフォーム210万円)
・「女、男、子どもがそれぞれ1人ずつであったため、1つの部屋を仕切り、2室にする必要があった」(予算50万円、実際のリフォーム72万円)
第3位は、お子さんの成長がきっかけというものでした。最近では子ども専用の勉強部屋を作るよりも、家族全員と共有できる部屋を仕切って孤立させないというのがトレンドのようですが、やはりそれなりのスペースを確保するために、親は頭を悩ましているというのが現実です。親が考えていた予算額よりも実際の工事費用がややオーバーしてしまうというのも、子どもに勉強をしっかりして欲しいという思いからなのでしょうか。
また、子どものための部屋ではなく、子どもが成長して巣立ったから自分のためにリフォームするというケースも見受けられました。好きな音楽や映画を楽しむ、楽器を思う存分満喫したい、趣味の自転車を置いて飾っておくなどなど、自分の時間を大切にしようという場合、予算も大事ですが、それだけで妥協したくないという施主の強い思い入れが垣間見えるのが特徴です。
第2位:家族の介護に備えて
・「父親が足腰の痛みを訴えるようになり、段差の少ないお風呂にしてあげたかったから」(予算100万円、実際のリフォーム費用120万円)・「現在別居している高齢の両親との同居を予定しており、そのために間取りや住宅設備を新しくする必要があった」(予算300万円、実際のリフォーム費用331万円)
第2位は家族の介護のためでした。介護保険を利用してリフォームする場合もありますが、それよりは将来に備えてバリアフリーにしておきたいという施主の考えが多く見受けられました。施主が考えている予算額よりも、実際の工事費用がややオーバーする傾向があります。
第1位:住宅・設備が古くなった(壊れた)
住宅設備(特に水回り)は傷みが生じやすく、リフォームのきっかけになりやすいのです。できれば完全に壊れてしまう前の計画的なリフォームがオススメです。
・「中古住宅を購入して住んでいたが、キッチン設備が古く、どうしても使いづらかった」(予算100万円、実際のリフォーム費用103万円)
・「廊下の床がフワフワし、きしみがひどかった」(予算20万円、実際のリフォーム費用30万円)
・「雨漏りしてきてしまい、そろそろリフォーム時期なのだと感じた」(予算200万円、実際のリフォーム費用185万円)
第1位は、住まいの劣化・傷みによるものです。設備などは調子が悪くなって業者を読んで話を聞くことで、耐用年数をかなり過ぎていたということがわかったり、雨漏りや水道管の漏水という決定的なトラブルでリフォーム時期が来ていることを悟ることになるようです。
これらの予算を考える上で特徴的だったのは、施主が予算について他のきっかけと比べて、リフォーム検討前から予算を考えているのではなく、複数業者からの見積りを比較検討しながら、予算を設定していくという傾向でした。やはり自ら積極的に望んでいない想定外のリフォームであることも、こういう結果をもたらしているのかもしれません。
以上「リフォームのきっかけBEST5」をご紹介しました。住まいをグレードアップさせるリフォーム、維持させるためのリフォーム等、きっかけや考え方でリフォームへの取り組み方、費用の考え方が変わります。皆さんのお住まいに必要なリフォームはどのようなものでしょうか。今回のBEST5が参考になれば幸いです。