とんかつ定食、キャベツとごはんはおかわり自由
柔らかなホエー豚を使ったロースとんかつ。ナスもふっくら、つややかに揚がっています。
「とんかつをごちそうだと思っていた世代の人にぜひ食べてもらいたい。豚肉の厚さ、味噌汁の塩梅、お米の炊き方、ソース、ひとつひとつに試行錯誤を重ねました」
ごちそう感を出すため肉の部位を選んで厚切りにし、なおかつボリュームがありすぎて途中で食欲が失せないよう、ちょうどよい大きさにすることに苦心したという入魂のとんかつ。
おじさんがこがね色に揚げてくれるごちそうを肴に、ビールも進みます! ソースの小さな海に浮かぶマスタード&ケチャップ島の造形にも注目。
純喫茶スペースの奥に、とんかつスペースの扉があります。
ごはんも炊きたてのおいしさを大切にするため、ジャーでの保存時間を短くして、たとえお客さまが来なくて残ってしまっても、毎日3度も炊くのだそうです。
キャベツとごはんは、江尻おじさんをまめまめしくサポートする20代の女性スタッフが、絶妙のタイミングで「おかわりいかがですか?」と声をかけてくれます。けちけちしたところの微塵もない、気前のいいサービスを楽しんでくださいね。
※近日中にお持ち帰り用の「ロースかつサンド」(800円)も登場予定。
なくなりつつあるものに寄せる愛情
とんかつの後、喫茶に移動してサイフォンコーヒーでしめくくる幸せ。
「シンプルで、メニューの少ないとんかつ屋と純喫茶。昔ながらのそういうお店は、いろいろな人のニーズには応えられないけれど、街からなくなってほしくない存在。マメヒコPART2が好評で忙しくなればなるほど、『なくなりつつあるもの』をやりたいという気持ちが強まりました」
というわけで、次ページではマメヒコPART3のもうひとつの主役、純喫茶パートをご紹介します。