自分の夫が結婚生活について悩んでいることを案外、妻は知らないということも……?
そこで今回は、男性からの離婚相談でよくあるケースとそのアドバイスの一例をご紹介しましょう。女性に比べて、他人に悩みを打ち明けるのは本来あまり得意ではない男性だからこそ、本音が表れることも。離婚に悩んでいる男性にアドバイスをするときの参考にしてください。
妻から離婚を切り出された!/三行半をつきつけられた
「別れて欲しい……」妻から突然こんなひと言を突きつけられて「こんなに家族のために働いているのに、なぜ?」と困惑する夫は少なくありません。でもこれ、実は“突然”ではないことのほうが多いのも事実。と同時に、夫のほうは「オレに非はない!」と思っているのが本音。とくに熟年男性に多い傾向です。妻にしてみれば結婚生活に対してガマンにガマンを重ねてきたというケースもあるにもかかわらず、そのことに気づいていない“鈍感さ”が、妻が離婚を考えるきっかけになったひとつの原因かもしれません。
気をつけたいのは、熟年離婚をするときに発生する「年金分割」について。ときどき、「年金は、自分が働いた結果なのだから、自分ひとりのものだ」と信じている人がいますが、それは間違い。離婚の原因がどうあろうと、どちらが働いていようと、妻にも内助の功として約半分の支払いが認められているのです。
このほか、離婚にまつわるお金に関しては、「慰謝料」「財産分与」「養育費」などがあります。家族の状況や形態によって変わってくるものなので、離婚を決める前に弁護士に相談して、しっかりと自分の受け取れそうな額を確認しておくことが大切になります。
妻の浮気が発覚!
「浮気は男性がするもの」と思っているなら大間違い。妻の浮気に悩む夫たちからの相談も増えています。ほかに好きな人ができてしまった妻と、同じ家で冷たくされながら暮らしていかなければならない夫は、想像以上にプライドを激しく傷つけられています。相手の浮気にダメージを受けるのは男女ともに同じこと、相談に来る男性は怒りつつも、妻に正直に気持ちをぶつけることをおそれて深く落ち込んでいるというのが現実の姿です。
ところで、もしも離婚という形での結論を決めたときは、たとえ妻のほうから相手を誘って不倫関係になったとしても浮気相手の男性にも慰謝料を請求することができます。そして、夫婦関係を修復する場合でも、あえて相手の男性だけに慰謝料を請求してふたりの不倫をやめさせるという方法もあります。
ただし、実際には相手の経済状態によって左右されるため、請求したからといって必ず支払ってもらえるとは限らないこともあります。何人かの弁護士と相談しながら、自分の考えをまとめていってください。
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