カフェ/神田神保町・馬喰町・新宿・飯田橋のカフェ

cafe Birdbath(カフェバードバス)…笹塚・幡ヶ谷(3ページ目)

幸福な恋の記憶のつまった「兄貴のパウンドケーキ」をはじめ、晩酌にぴったりのごはんプレートなど、手間をかけたメニューが並ぶカフェをご紹介します。店名は女性オーナーが「鳥たちが水浴びしてリフレッシュする場所」という意味をこめて命名。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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食事はお酒心をそそるおいしさ

この日のお食事Bセットは、トリッパのトマト煮込み、チキンソテー、スモークソーセージに、ほどよくクミンが利いたニンジンサラダ、ごぼうサラダ。

この日のお食事Bセットは、トリッパのトマト煮込み、チキンソテー、スモークソーセージに、ほどよくクミンが利いたニンジンサラダ、ごぼうサラダ。

ちょっと下ごしらえの面倒なトリッパを柔らかくトマトで煮込んだ一品といえば、ワインと楽しむ料理の定番的存在。
お酒にもごはんにもよく合う「晩酌メニュー」のようなおかずたちは、神戸さん自身が大好きなことからバードバスに登場。みずみずしいチキンソテーも表面を桜のチップで香ばしくスモークしてあって、ビールが進むおいしさです。

そんなメニューがお客さまにも好評のせいでしょうか、店名の前にはいつのまにか「コーヒー食堂」という冠詞が加わりました。
左:小さな庭で天日干しされる野菜は、旨みが凝縮されます。 右:「水」という字のかたちに似たスイジ貝

左:小さな庭で野菜を天日干し。旨みが凝縮されたこの野菜を、ドライカレーの具として活用。 右:「水」という字のかたちに似たスイジ貝

はじまりはMotoya Express

神戸さんは取材の合い間にも、新米スタッフに快活に指示を出したり、翌日のランチの仕込みをしたりと、まめに働いていました。

もし会社で働いていたとしても周囲から頼りにされる社員だったはず、と思って経歴をうかがったら、19歳でつかこうへい劇団の衣裳・制作のお手伝いをして以来、実家の自営業を手伝ったり、原宿のモトヤエクスプレスでカプチーノ販売をしたり、会社員をしたり、虎ノ門のコクテール堂で働いたりと、さまざまな仕事を経験したそう。

次ページでは、カフェ開業の経緯についてお伝えします。

奥の部屋には、ドイツ製の小麦のリースを飾ったクリスマスツリー。

秋の午後の陽射しと庭の樹が、窓辺に揺れる模様を描いていました。

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