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内祝いの基本

本来、喜びを分かち合うために贈る「内祝い」。いつ、どのタイミングで、どんな品物を贈ったらよいのか、簡単に説明します。

執筆者:冨田 いずみ

内祝いの本来の意味とは?

内祝い

内祝いは一般的に、結婚、出産、長寿、新築のお祝いとして贈る。

「内祝い」とは、お祝いをいただいたお礼ではなく、慶び(よろこび)を分かち合うために自分や身内から配るもの。お祝いを贈られたかどうかに関わらず、親しい方やお世話になった方に贈るのが本来の形、慣わしです。

贈り方は、時代に合わせて少しずつ変わってきましたが、守らなければいけないしきたりや礼儀作法は残っています。ここではすぐにわかる、内祝いの基本を簡潔にご紹介しましょう。

内祝いの必要・不必要の基準

一般的には、結婚、出産、長寿、新築のお祝いとして内祝いを贈ります。入園・入学・卒業・就職・成人・昇進・栄転・定年・退職の際は、内祝いは贈りません。いわゆる通過儀礼で内祝いを贈るのは、他に初節句・初誕生・七五三などがあります。昔からのしきたりや親戚付き合いに対する考え方はそれぞれの家庭によるので、内祝いを出すかどうかは、ご両親や親類の年長者に伺うのが無難でしょう。

内祝いの品は縁起良く

内祝いの品は、基本的に福を分ける縁起の良いもので、そのお祝いにちなんだものを贈ります。最近は気にされない傾向にありますが、知らないままでいるのと、知っていて現代に合わせた形にするのとでは、大きな違いです。

数や柄にも最低限の心配りは心得ていたいものです。奇数が慶事にふさわしく、三・五・七は吉数、四・九は凶数とされています。ただし、八は末広がりの意味で吉数となります。また、一対以上の組み合わせになっているもの(ペアカップなど)は、偶数でも慶事に使えます。

松竹梅、鶴亀、宝尽くし、扇、兎など昔から吉祥文様(きっしょうもんよう)とされているものは、今も大変縁起の良い柄として喜ばれます。ただし、先様がお好みで使えるよう、文様はシンプルかつ印刷や刺繍も小さめに。品物本体ではなく、風呂敷や包装、色紙や菓子類などにその柄をあしらう気遣いが、最近は大切です。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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