iPhoneはパソコンとの連携でさらに使いやすくなる
iPhoneは、携帯電話のように単体で使うものではない。パソコンと連携させることが必須で、またそうすることでさらに便利に使えるようになる。まず、必要なのがパソコン用ソフト「iTunes」だ。iPhoneを購入したら、まずはアップルのサイトから最新版のiTunesをダウンロードしてくる必要がある(2009年6月現在、最新版は8.2)。
iPhoneとパソコンの連携には欠かせないiTunes。iPhoneをさらに便利に使えるようになる
iPhoneをパソコンにUSBケーブルで接続すると、iTunesが起動する。iTunesを介することで、パソコンに保存されているアドレス帳、スケジュール、音楽データや写真、ポッドキャスト、映像データなどを同期することが可能だ。iPhoneで、お気に入りの情報を持ち歩けるようになる。
一度、同期をさせれば、あとはiPhoneを接続しなくてもそれなりに使える。しかし、できれば毎日のように同期させておくのが望ましい。なぜなら、同期をさせることでデータのバックアップをパソコンにとっておくことができるからだ。万が一、iPhoneを紛失や水没させてしまっても、新しいiPhoneを購入後、すぐにデータを復活できる。
GmailやMobileMeとの連携がおすすめ
上級者にぜひともお勧めしておきたいのがグーグルサービスとの連携だ。Gmailなどを使っていれば、iPhoneと組み合わせることで、かなり便利に使えるようになる。iPhoneでチェックしたメールも、ウェブ上でもすでに既読扱いになるし、グーグルカレンダーと連携させれば、USBケーブルを接続する必要がなくなる。さらに便利なのがアップルのMobileMeとの連携。年間9800円のというやや高価な有料サービスだが、組み合わせることで、グーグルサービスと同様にネット上でアドレス帳やスケジュールの管理が行えるようになる。
MobileMeを契約するとネット上に「iDisk」と呼ばれるオンラインストレージを割り当てられる。大きさは20GBにもなり、メールや写真、ファイルなどを保管しておくことが可能だ。iDiskにデータを保存しておけば、複数のパソコンからアクセスでき、ネットにつながっていれば、どこからでもデータを引き出すことができるようになっている。
またアップルではiPhone用に「iDiskアプリケーション(iTunesをお持ちの場合は、クリックするとiTunesが起動します)」をApps Storeで無料配信している。こちらをダウンロードしておけば、iDiskに保存されているデータをiPhoneで扱えるようになる。パソコンを持ち歩かなくても、出先で「確認したい」というパソコンのデータがあれば、iPhoneからiDiskに接続してダウンロードして確認する、といったことができてしまうのだ。また、iPhone側からコントロールして、iDisk上に保存されたデータをほかの人にメールで送信する、といったこともできる。MobileMeを契約しておけば、パソコンのデータをネット経由で効率的に扱えるメリットがあるのだ。
MobileMeでもう一つ便利なのが、2009年6月から始まった「iPhoneを探す」というサービス。iPhone本体内にあるGPSなどの位置情報を遠隔操作で読み取り、iPhoneの場所を探せるというものだ。万が一、どこかに落としたという場合にもある程度の場所を探し出すことが可能だ。もし、すぐに「みられちゃまずい」というデータがあれば、遠隔操作でデータをすべて消去するといったこともできる。
パソコンとネットを組み合わせることで、さらに利便性が増すのがiPhoneなのだ。
【関連サイト】
・iTunes ダウンロード
・MobileMe
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