デザインの違った3つの暖炉
この洋館には、階段ホール近くに1つ、応接間と食堂にそれぞれひとつずつと、合計3つの暖炉がありました。暖炉はすべてデザインが異なっていて、それぞれ細部にこだわりが見られます。食堂に設けられた暖炉。こちらは金属のフードがついたタイプです
階段ホール近くの暖炉。家族の団らんの場でのあったようです
いくつかの様式をミックスした大正期の館
この建物は英国風の外観だといえますが、いろいろな様式を組み合わせた折衷様式でもあります。なぜなら、大正末期の建物に見かける大正モダン建築の要素をもちながら、ゴシック風の部分があったり、フランク・ロイド・ライト風のように見える部分があるからです。加えて、3つの暖炉のほか、部屋の壁の装飾、建具の飾り金具やデザインされた梁など、あちらこちらに趣向を凝らした細工や仕上げが見られます。窓の上の壁の装飾が印象的。外壁と同じ煉瓦がここにも使われています
三鷹市山本有三記念館
住所:東京都三鷹市下連雀2-12-27
電話:0422-42-6233
交通案内:JR中央線 三鷹駅より徒歩約12分、吉祥寺駅より徒歩約20分
公開時間:9時30分~17時
休館日:月曜日(月曜が休日の場合は開館し、休日を除く翌日と翌々日を休館)、年末年始(12月29日~1月4日)
*展示替えなどのために臨時休館する場合もあり
入場料:300円(20人以上の団体は200円)