生命保険/定期保険とは

これで完璧 行事の保険

行事の多い季節です。PTA、町会、商店会主催で大勢の地元の人たちを集めたイベント等が各地で盛んに開催されているのではないでしょうか。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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行事のタイプに合った保険があります。

行事のタイプに合った保険があります。

PTA、町会、商店会主催で大勢の地元の人たちを集めたイベント等が各地で盛んに開催されています。参加者のけが、事故は主催者にとってとても悩ましい問題の一つです。そんな悩みを解決する方法に保険は欠かせないのではないでしょうか。今回は行事にまつわる保険についてご案内しましょう。

行事の保険は主に2種類ある

行事の保険には参加者のけがを主に補償する傷害保険と、運営者が参加者のけがなどの賠償をカバーするために加入する賠償責任保険の二種類があります。

参加者のけがを主に保障する傷害保険

・不特定多数の人が参加する行事を主催する場合

行事といっても様々です。PTAや町内会主催の行事と言えば、盆踊り、縁日、バザー参加者も多いところでは1000人を超えてくるのではないでしょうか。
もちろん、学校関係や地域の関係のみならず、不特定多数が参加する行事の種類や数は数えきれないと思います。

こうした、不特定多数の参加者が見込まれる場合に使える保険がレクリエーション保険(行事参加者傷害保険)と呼ばれる傷害保険の一種です。

この保険は、行事が1日、2日といった短期のもの、1年間にわたって定期不定期にかかわらず、何度も同じような行事が開催される場合と、両方のパターンが用意されています。

加入方法は、最寄りの保険代理店に、参加予想人数と開催日時、日数を知らせ、保障内容である、死亡時、入院時の日額、通院時の日額、個人賠償責任保険などの保険金額を決めて、リクエストすると保険料の見積もりを出してくれます。

見積もりが希望の内容であれば申込書に署名捺印して、保険料を支払って手続き完了です。

ただし、この保険は行事終了後、予想人数で申し込んでいるために、確定清算といって行事終了後、実際の参加者の人数を報告し、予想人数から増えた場合は追加で保険料を支払い、減った場合は保険料が戻ってくる仕組みになっています。しっかりと記録を取る必要があることを覚えておきましょう。

・毎月定期的に行われる行事がある場合

この場合は年間包括という形で、1年間で契約が可能です。

定期的にイベントを行っていて参加人数の目安がある程度わかっている場合は一回きりの単発の行事と同じように、毎会の合計人数に対し必要な補償を決めて、保険料を算出し、1年間終了後に1年分の参加者人数を合計して、最初に予想した人数との差額を清算する形になります。

毎回の手続きがなくなりますし、急に開催日が増えたり、日程がずれても、行事終了後、年末もしくは毎月末に報告すればよいのであわてることがありません。行事を年間で複数回行う場合はこちらが便利です。保険料も抑えられるかも知れません。

・参加者の名簿が作れる場合

参加者が事前に確定していて、名簿が用意できるような状況にあるときは、保険の目的が不特定多数を対象にしていないので、リスクが少ないことになります。したがって先述のレクリエーション保険よりも、安く加入できるのです。

この場合は、国内旅行保険を使うと保険料をかなり抑えることが可能です。

地元のイベントでも、参加者が確定している場合は、国内旅行保険が使えます。
もちろん加入時に名簿の提出は必須です。

スポーツの大会、特定のスタッフの行事運営中の事故に備える、バス旅行等のイベントなどがイメージしやすいかもしれません。

加入方法は行事参加者の保険と同じく、保障内容を決定して人数を伝えるだけです。こちらは、あらかじめ人数が確定しているために保険終了後の確定清算は必要ありません。

運営者として加入する賠償責任保険

運営スタッフや、施設の問題によって、そこに参加している人に怪我をさせてしまったり借りている施設の備品等を壊してしまう、参加者の持ち物に損害を与えてしまう等の事故が起こってしまった場合の主催者の賠償責任をカバーする保険があります。施設賠償責任保険と言います。

施設内で滑って転んでしまったり、スタッフが誤ってぶつかってしまい怪我をさせてしまった(スタッフのけがは補償されません)、ソフトボールの試合中に建物の窓を割ってしまった等です。

賠償責任保険なので、傷害保険と異なり、慰謝料や休業損害等が算出され、法律上妥当であると判断された金額が、過失の割合に応じて相手に対して支払われます。

簡単に言うと、傷害保険は怪我をして病院にかかれば保険金をもらえますが、この保険は主催者にミスや過失がないと保険金は支払われないのです。

行事で活躍するPTA保険

子どもや、地域を対象とした場合、PTA主催の行事も多いと思います。そこで役に立つのがPTA保険です。殆どの小、中、高校にあるPTAと呼ばれる組織は年間を通して、このPTA保険に加入しているはずです。(ぜひ確認してみて下さい)

PTA保険は、学校に通う児童およびその同居の保護者がPTA活動中、もしくはその往復の途上で事故に遭いけがをした場合、そして、誤って学校などの施設を壊してしまった場合などの賠償責任も補償されます。

したがって、PTAの行事の場合、児童と、その同居家族はPTA保険でカバーされていることになります。(注意!学校主催の行事の場合は、補償の対象にはなりません。学校側で子どもたちの保険に加入しています)

ここで、問題なのがPTA役員のOBの方たちや、地域のボランティアの方が行事を手伝いに来ていたりする場合です。この場合は、残念ながら、自分の子どもが卒業してしまっているOBや子どもが学校に通っていない方はPTA保険の対象ではありません。適用外になってしまいます。

そんな時はお手伝いのOBの方については名簿が作れると思いますので国内旅行保険をつかうと、保険料を抑えられますので、ぜひ調べてみて下さい。

その他、仮に主催が町会や商店会などPTA以外の行事でも、PTAがお手伝いで運営に携わってくれている場合は、PTAと町会が共催です!ということをしっかり謳っていれば、そこに訪れた子どもとその同居の家族はPTA保険の対象になります。

この点でも保険料は節約できます。

行事の保険は重複を避けて必要最低限で!

このように、PTA保険だけではなく、団体として、既に加入している保険がある場合、すでに一部を行政が手配している場合など、意外とあるものです。これらを把握するだけでも、保険料というコストを削減できます。

ボランティアで運営する行事は、予算も厳しいと思います。
必ず確認して、必要最低限のコストで加入するようにしましょう。






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