夫婦関係を修復するための別居のメリットは?
別居をするときは勢いで家を飛び出すのではなく、その目的やお金について冷静に考えておく必要があります
別居には、ふたつの意味合いがあります。ひとつは「夫婦関係を修復するための別居」です。たとえば、夫の浮気が発覚したときに「実家に帰らせていただきます!」というのはこのパターン。この場合のメリットは、一種の“ショック療法”となるため、相手に反省をうながすことができるという点です。
注意すべきは、「相手の気持ちに敏感になる」ということでしょう。もしも相手がアナタと別れたいと思っているときに家を出てしまうと、反省をうながすつもりが、相手にとってはむしろラッキーな状態になってしまうこともあるからです。相手がどのような気持ちでいるかの見極めが必要になります。
離婚を前提とした別居で注意すべき点とは?
また「離婚に向けた話し合いをするための別居」の場合のメリットは、冷却期間をおくことで感情的にならず冷静なやりとりができるようになるということです。注意点としては、それがムダな別居にならないように、家を出る際に「夫婦としてはやっていかれない」という前提をお互いにしっかり確認しておくべきでしょう。
いずれにしても短気を起こして別居をしないことがポイント。トラブルの後の別居は「なかなか快適だな」と思ってしまいがちですが、思いがけない離婚の落とし穴があることを忘れてはいけません。
それが「お金」のことなのです。お金の取り決めをしっかりとしないまま別居に踏み切ってしまうと、「別れて暮らす」という目標はクリアできても「生活していく」という課題は残されたままになってしまいます。
それでは、賢く別居をするためには、どんな方法が考えられるのでしょう?
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