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1円玉以外にすべて銅が使われている理由は?

わたしたちが毎日使用し、さまざまな人の手にわたる硬貨は、1円玉以外すべてに銅が使われています。なぜ銅なのでしょう?銅にはある作用があり、その作用により衛生的に保たれているのです。そのある作用とは一体どのような作用なのでしょうか?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

毎日なにげなく使っている硬貨は、1円玉を除いてほとんどが銅でつくられています。

 
100円玉

100円玉




100円玉・・・銅75%、ニッケル25%

 
50円玉

50円玉




50円玉・・・銅75%、ニッケル25%





 
10円玉

10円玉




10円玉・・・銅95%、亜鉛3~4%、すず1~2%





 
5円玉

5円玉




5円玉・・・銅60%、亜鉛40%





 
ちなみにヨーロッパなどの給水管も70~80%は銅管です。(日本はほとんどが塩ビ管)これらになぜ銅が使われているかというと、銅には極微量でもさまざまな雑菌を退治する、微量金属作用という特別な働きがあるからです。
国内外に問わずほとんどの硬貨に銅や銅合金が使用されています。硬貨が多くの人の手に触れているにも関わらず衛生的に保たれているのは、この微量金属作用のおかげなのです。ヨーロッパの一流ホテルなどのドアノブを見ても、ほとんどが銅でつくられています。これも同じ理由です。日本ではアルミやステンレスのドアノブを多く使っていますが、かつては銅のドアノブを使っていました。

近年、銅が見直され、これら作用にも着目されるようになりました。病院や高齢者施設のドアノブ、廊下の手すりなどに採用され、院内感染の予防に役立っているところもあります。デザインには用と美が大切です。まさに銅のドアノブには用と美の雰囲気があります。日常生活の中でどんなところに銅が使われているか再発見してみてはいかがでしょうか?

ちなみに銅の生産世界一はチリです。先日69日ぶりに救出された33人の作業員も、銅の採掘をしていたところ落盤事故に遭遇したのです。
もしかしてあなたのサイフの硬貨もチリの銅かもしれませんね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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