日本のセックスレス化、進行中
アンケート調査でセックスレス傾向が明らかに |
この調査は2002年から、国民の性や妊娠についての意識や実態を継続的に把握する目的で2年ごとに実施されています。アンケートは、社会的な性や避妊・妊娠・中絶などに関する男女の意識や行動などを中心に40の調査項目があり、その中にセックスレスに関する項目も含まれています。
2008年に行われたアンケートの、「この1ヶ月間セックス(性交渉)が行われているか」という項目では、婚姻関係がある男女でのセックスレス率は36.5%。これは2004年の31.9%、2006年の34.6%と比べると増加がみられ、ニッポンのセックスレス化が一段と進んでいることがここでも明らかになっています。
男女別「セックスをしない理由」
「出産がセックスレスのきっかけ?」 |
男性が回答した「婚姻関係にありながらセックスに対して積極的になれない理由」の第1位は「仕事で疲れている(24.6%)」。次いで第2位は「出産後なんとなく(13.6%)」、第3位は「面倒くさい(9.3%)」、第4位は「家族(肉親)のように思えるから(6.8%)」となっています。
「仕事による心身へのストレスで性欲もわかない」「セックスよりも睡眠確保が優先」といった、世界的にみても労働時間の長すぎる日本人男性の日常生活の様子がなんとなく垣間見れる結果が出ています。
一方、女性側の理由を見てみると、第1位は「出産後なんとなく(21.0%)」、第2位は「面倒くさい(18.8%)」、第3位は「仕事で疲れている(15.1%)」、第4位は「セックスより楽しいことがある(8.6%)」となっています。
こちらは出産が一つのきっかけになっていることがあきらかですが、それに加え「セックスより楽しいことがある」という項目に票が集まっていることも見逃せません。夫婦のセックスの満足度が十分でないことがこの背後には潜んでいそうです。
さらに、内容が明らかでない「その他」が男性で28.0%、女性で21.5%もあるので、例えばEDであったり、セックスに関する嗜好の違いなど、ここでは語りつくされていない理由もまだまだありそうです。