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迷子犬の探し方と防ぎ方(2ページ目)

「うちの子がいなくなった!さぁ、大変!」飼い主なら誰でも慌ててしまいます。愛犬が迷子になった時、どうやって探したらいいのでしょうか。そして迷子にさせないためには?

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

 迷子にならないためには

旅先で迷子になるケースも多い
旅先で迷子になるケースも多い。迷子札や鑑札をしっかり付けておこう。
迷子にさせないのが一番。それには、どんなところに気をつけたらいいのでしょうか。
  • 呼び戻しがきちんとできるように、しつけておく
    たとえリードが離れてしまっても「オイデ」の一声で戻って来るようにしつけておきましょう。
     
  • なるべくリードを外さない
    意外に多いのが旅先で迷子になるケース。旅に出ると私達自身も開放感から、つい気が緩むこともありますが、気を緩めたついでに愛犬のリードも緩め過ぎませんように。旅先では誘惑物がいっぱいです。慣れない場所で迷子になってしまうと捜索も大変になってしまいます。
     
  • 犬が勝手に外へ出て行かないよう住宅環境を整える
    玄関が開いていたり、窓の隙間などから犬が勝手に外へ出てしまうことがあります。何より怖いのが交通事故。犬が勝手に外へ出てしまわないよう、ドアを閉めないのであればゲートを置くなど環境を整えておきましょう。散歩や運動、スキンシップが不充分であると、犬にはその分ストレスがかかってしまいます。そのストレスから「外にはもっと楽しいことがあるかも~」と冒険の旅に出てしまうこともありえますので、普段からコミュニケーションをはかり、散歩や運動も充分にしてあげましょう。
     
  • 鑑札や迷子札を付けておく
    迷子になり、行政機関に保護されたとしても飼い主が見つからないままであると、多くの子が殺処分という運命になってしまいます。民間の保護施設や個人によって保護されたとしても、飼い主の連絡先がわからないのでは迷子となった子の家を見つけようがありません。結局新しい飼い主にもらわれていったり、保護されたところで生活をすることになったり、どちらにしても本来の家族とはもう会えなくなってしまいます。保護活動をする人達はみな同じように言います。「迷子札さえ付けておいてくれれば、家に帰れる子は多い」のだと。

    いつやってくるかわからない災害時のことを考えれば、愛犬の身元を証明するものは絶対必要だとおわかりでしょう。もとより、鑑札を犬に付けておくことは法律上義務とされています。何かがあってから付けておけば……と思うより、普段から鑑札や迷子札を付けておくようにしましょう。
     
  • マイクロチップを埋め込む
    マイクロチップを体に埋め込むという方法もあります。これは直径2mm×長さ11~13.5mm程度のカプセルの中にその子の身元を示す情報がコード化されて刻まれたICチップが入っており、注射器のようなものを使って犬の体の中に埋め込むものです。チップの情報を読むには、専用のリーダーが必要で、情報自体はAIPO(動物ID普及推進協議会)が管理しています。保護された犬にマイクロチップが埋め込まれていた場合、そのデータが照合されて飼い主のもとへ帰れるという仕組みです。

    マイクロチップを埋め込んでいる犬も増えてきてはいますが、今ひとつ普及しきれていないのが現状。体の中に異物を埋め込むことに抵抗を感じる人が多いこと、マイクロチップのリーダー自体が動物病院や関係機関に行き渡りきっていないという環境の不備が影響していると言えます。マイクロチップを使ってみたい場合は、かかりつけの動物病院で扱っているか、近隣の保健所や動物愛護センターなどにリーダーが設置されているかどうか確認してみてください。マイクロチップについて詳しい情報はNPO法人ANICEがまとめています。
     
  • 最新のサービス「ワンにゃんバー」
    最後に、つい最近サービスが始まった「ワンにゃんバー」をご紹介しておきましょう。これはNTTコミュニケーションが提供している「050あんしんナンバー」の一つ。迷子札などに自宅や携帯の番号を書くのはちょっと……と抵抗を感じている人も多いことでしょう。その代わりに050番号を公開用の番号として使うことでプライベートの番号を知られずに済むというものです。これなら迷子札にも電話番号を記載しやすくなりますね。詳しくは「ペットのための電話番号 ワンにゃんバー」をご覧ください。

できれば迷子になってほしくないもの。飼い主であるあなたが大好きで、いつもあなたに意識が集中できていれば迷子になる可能性もより低くなるはずです。普段からコミュニケーションを欠かさないようにして、愛犬との絆を深めてくださいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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