離婚or修復? まずは自分の気持ちの整理をして

「ふたりの気持ちが離れてしまったかも」と感じても、すぐに離婚を決断するべきではないケースも多いんです!

「ふたりの気持ちが離れてしまったかも」と感じても、すぐに離婚を決断するべきではないケースも多いんです!

「離婚するしか道はないかも……」夫婦の危機に直面したことがある人なら、誰でも一度は頭をよぎるのが離婚の二文字。

理由はどうあれ、今は別れるほかに選択肢はないように思えるかもしれませんが、ちょっと待って! 最終的に離婚を決定する前に、あなたがやるべきことはまだあります。

まずは、現在の自分の立場と相手の状況、決めるべき条件を把握すること。そして、「本当に離婚するべき? 修復する余地はないの?」と自分の心の声に耳を澄ませてみましょう。人生において大切な決断をするときには、あとで後悔しないためにも、あせらずに自分の気持ちに正直に向き合ってみることです。

夫婦関係が180度変わったケースも!

自分の気持ちをしっかりと整理したことで、事態が好転したケースもあります。

■涼子さん(40代)の場合
涼子さんはやりがいのある仕事を持つ一児の母。夫は不況や転職のせいもあり、涼子さんの収入よりも少ない稼ぎしかありません。それでも合計の収入は家族3人が生活していくのに十分な金額で、第三者から見れば金銭面での問題はなにもなさそうに思えます。

ところが涼子さんは、夫が自分の収入をあてにしているように感じられ、腹立たしさは募る一方。加えて、家事や子育てに協力的ではない夫の態度に我慢の限界を感じて、とうとう離婚を考えはじめたと言います。

自分本位で家庭生活を放棄して見える夫との離婚を真剣に考えていた涼子さんでしたが、さんざん考えた末に出した結論は離婚ではありませんでした。なぜなら、夫には悪いところがなかったからです。

世の中の状況の変化によって減収や転職を強いられたなら、「こんなはずでは……」とヤケになってしまう時期があるのは仕方のないこと。もしかしたら夫のほうだって、就職活動をがんばっていたかもしれません。

それなのに、「彼なりに努力しているのかも」と夫のことを理解しようとしなかった涼子さん。彼女がするべき行動は離婚の決断ではなく、自分の気持ちをしっかりと整理することだったのです。

たとえば、仕事のことも「本当は夫は私に家にいてほしいのかもしれない。でも、私はこうして好きな仕事を続けさせてもらっているんだ。それって、幸せなことなのでは?」というように、一歩引いて考えてみると自分と夫の気持ちに気づくことができます。

そして、涼子さんはこんなふうにも思ったと言います。「こんな状況だからこそ、せめて家では妻に優しくされたいのかもしれない。それなのにいつも責めるような態度で接していたら、夫だって家事を手伝う気にもならないかも……」と。

それ以来、涼子さんは収入のことには触れないようにして、なるべく夫が考えていることや話を聞くようにしました。今では夫も少しずつ以前のプライドを取り戻し、ふたりの関係も穏やかなものになってきたそうです。

自分の気持ちを整理したことで、離婚を踏みとどまった涼子さんは「夫が変わることを求めるのではなく、大切なのは私が変わることだったのかもしれませんね」と笑顔で語っていました。