今回ご紹介するお店は神谷町。東京タワーに近く、外国人のビジネスマンも多い、 港区虎ノ門。なんだか雑貨屋さんとは縁のない街の ような気もしますが・・・。
1Fは八百屋さん
神谷町の1番出口を出て地上に上がり、吉野家(牛丼)の角を曲がると、 こんな風景が見えてきます。専光寺というお寺の近くの青果店の店先に、こじんまりと看板が 置いてありました。この脇の階段を上がります。
漆喰の壁に素朴な板張りの階段
階段を登ろうと見上げてみると、外の雰囲気とがらっと変わります。オフホワイトの漆喰壁に 木肌を生かした板張りの階段。ナチュラルな空間にちょっと和まされながら、 ゆっくり階段を上がっていきましょう。
入り口には自然溢れるオブジェ
登りつめたおどり場のところには、大きくて素朴な鉄の壺(実は傘立てとして使っているそう)。そして上には流木でできたシャンデリア。 都会の真ん中にいることをふと忘れてしまいそうな、ゆったりとした空気が流れます。 板張りの大きな木のドアを開けると、お店の中に入ります。
素朴でナチュラルな内装
白を基調にした、自然でナチュラルな空間。板張りの床と同素材で飾り棚が作られています。 これらは全て手作りで、什器は全く買わなかったとか。窓のシンプルなくり貫き具合も よい雰囲気です。空間デザインは村田直彦さん。 彼は弱冠22歳という若手ながら、趣味が嵩じて雑誌などでDIYの連載を持ち、 現在はデザイナーを目指して勉強中という学生さんです。オーナーがたまたま雑誌で彼の 仕事ぶりに注目し、直接頼んで作ってもらったのだそう。
オーナーの感覚に合ったものが集まっている
以前はネパール料理屋さんをやっていたというオーナー。お店の商品は彼女の感性で 見つけられた、いいと思うものばかりが集まっています。 左上の深いグリーンのボックスは米軍遺留品。しっかりと閉るので薬入れか何かに使っていたのでしょうか? 右の黒い鉄プレートはハイチのもの。ちょっと無骨でいびつな形が良い風合いを出しています。 下は白いカップたち。柳宗理デザインのものやフィンランド、アラビア社のものなど。 そしてグリーンや、リサイクルガラスで作られた小さな花瓶も揃っています。 端に見える菊花線香は蚊のためながら、香りも穏やかなもの。 その他にはマルセイユのボトルソープやリネンのタオルなど、 どれも癒されるようなリラックスムードの雑貨たちでした。
さりげないインテリア
反対側の壁は、不規則に四角いへこみがあり、飾り棚のようなスペースとなっています。 ここにも雑貨をぽんぽんと気ままにディスプレイ。奥には柳宗理のバタフライ・スツールが ちょこんと置いてありました。
安らげるような空間のお店です
「普通に 自然な 本来の 当然の…」といった言葉がこのお店のキーワード。ブランドに左右されることなく、自らの価値観を大切にして欲しい、という想いが込められています。 今後は3階にあるスペースで、カフェを計画中だそう。 会社の近くにこんなリラックスできるスペースがあったら、仕事帰りや休み時間でも 気持ちよいリフレッシュになりそうですね。
カコリコ
東京都港区虎ノ門5-11-15-2F
TEL 03-3459-5530
11:00~20:00 土日祝休
http://www.kana-co.com/kacorico.htm
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