原宿のカフェ「アンノンクック」にて、フードコーディネーター星谷菜々さん の展示が開催されました。テーマは「リサイクル・ラッピング」。 しかし!リサイクルとは思えない、キュートでワクワクするラッピングに ひとつひとつ思わず目を凝らしてしまいました。星谷さんのアイディアで、 捨てるはずの紙袋やパッケージも生まれ変わってしまいます。
左の写真はお菓子が入っていたらしいアルミの箱。 ネット状の布を敷いてその中には鳥の形のクッキー。 巣箱をイメージしたそうです。 針金で取っ手をつけて持ちやすいようにしました。 隣に置いてあるのは食べ終わった クリームチーズの空き箱で作ったオルゴール。 木のスプーンをメッセージカード代わりにして、セットで贈ります。
右の写真は本を贈るラッピング。といっても包んでいるのは、緩衝材(プチプチ潰すあれ、です)。 お揃いで緩衝材でかたどりしたチョコレートを作ってみました。見た目が蜂の巣みたいになったので、黄色いお菓子の空き袋に入れて、一緒にプレゼント。
上の写真では、ハインツの空き缶やチョコレートドリンクが入っていた箱をラッピングに再利用しています。 縁のところに白いレースを貼り付けるだけで、ちょっとおめかしな感じ。 これなら自分でも真似できそうです。
左の写真はちょっとしたケーキをあげるとき。ボンヌママンのクッキー箱を 平たく分解してケーキ台代わりにします。これならケーキも壊れないし、 箱に印刷された赤のチェック模様がアクセントになってかわいい。 ケーキの網目はチェックとお揃いにしています。
右の写真は食べ終わった空き袋を利用。コアラのイラストが入った袋は、 オートミールの粉が入っていたんだそう。中にはオートミールのクッキーを入れて プレゼント。デザインのかわいいパッケージはすぐ捨てずに取っておいて、何かに使えないか、 もう一度考えてみると楽しいですね。
左は空き缶、紙コップ、お菓子の敷き紙などに針金で取っ手を付けてみたもの。ファーストフードの紙コップもなんだかかわいく見えてしまいます。 色とりどりにいっぱい並べてプレゼントしても楽しい。
真ん中はマヨネーズが入っていたビニール袋です。キューピーの絵が かわいいから、捨てるにはもったいない!プチバゲットを入れて、 麻ヒモで縛ってみました。
右はパン屋さんでもらった紙袋に、電気屋さんなどでくれるプラスチックの取っ手を 付けて。袋と取っ手の色をうまくコーディネートすることがコツのようです。
この日は手作りお菓子の販売もありました。味ももちろんおいしいけれど、 ラッピングがかわいいとうれしさが倍増するような気がします。 左は茶色の紙袋にレースペーパーをかぶせ、紙ヒモできゅっと結んだだけ。 右はスーパーでお惣菜などを入れるようなケースに、ヒモを渡してタグを付けたもの。 一見かわいくないものをあえて選んでも、かわいく見せてしまうのが、星谷さんの技のようです。
星谷さんにプチインタビューです。
1.星谷さんにとってラッピングとは?
手作りお菓子のお洋服orおうち。
2.星谷さんがラッピングするときのコツは?
お菓子がいちばん美味しく、かわいく見える角度を大切にすること。もらってくれる人が一瞬でもパッと、ハッピーな気持ちになれますように、と心を込めて包むこと。おもちゃ箱やびっくり箱を作る気分で包んでいるかも。
3.今回のアンノンクックでの展示会で特に楽しかったできごとやエピソードがあったら教えてください。
初めての展示(私にとってはお菓子LIVE)で、ガチガチに緊張していましたが、お客様からうれしいお言葉をかけてもらえた時は、胸が「きゅん」として、とろけそうになりました・・・涙が出るほどハートのあるアンノンスタッフの方々と知り合えたことも本当にうれしかった!アンノンは私にとって特別な場所になりました。人との触れ合いっていいなぁ、と改めて感じるのでした。
星谷菜々
1979年生まれ。(乙女系)フードコーディネーター。料理研究家のアシスタントを経て独立。主に女性誌で活動中。
カフェ・アンノンクック
東京都渋谷区神宮前5-25-1 2F
tel. 03-5467-1600
11:30~20:00 無休