雑貨/ナチュラル・シンプル雑貨

京都kitone 見えない部分まで愛おしい雑貨(2ページ目)

静かな路地裏の古い倉庫が、雑貨とカフェに生まれ変わりました。窓から眺める風景に心が和みます。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

カフェと雑貨を行ったり来たり

テーブル コーヒー
本棚 キッチン
上左:カフェのテーブルは木工作家・渡邊浩幸さんに作ってもらった
上右:コーヒーが入ったボウルは益子の陶芸家・石川若彦さん作
下左:テーブルにある本棚は「木印」の溝上吉郎さん
下右:オープンキッチン。こだわりの道具が並ぶ。
カフェは林さんがずっとやりたいと思っていたこと。 「ゆっくり見ていって欲しいので、カフェスペースは絶対欲しいと思っていました。 でもお茶を飲んでいても、置いているものが気になるみたいで、 カフェに来られた方がいつの間にか雑貨に夢中になっていたりします。 立ったり座ったりして、気ままに楽しんでもらえたら嬉しいです」。 カフェのメニューは自分たちで考えたもの。デザートはスタッフ全員が各自最低1品づつ、 自分の得意メニューを披露しています。 スープとパンの軽いランチも始めました。 近所で働く人や雑貨を見に来たお客さま、若い女性からおじいちゃんまで、 様々な人たちが訪れて、ゆるく賑やかな空気が流れていました。 誰でも気兼ねなく入れる雰囲気。ゆっくりと地元に溶け込み始めたようです。             

気に入ったものしか置かない

なんでも作ってしまうおばあちゃんの影響で、林さんは小さな頃から手作りが大好きだったようです。 子供の頃はフェルトでマスコットを作って学校へ持って行ったり。 現在はバッグを中心に布小物を製作しています。ギャラリーや雑貨屋さんなどで、 個展を開くことも。ステッチやツギハギなど、 ちょっとしたワンポイントに林さんらしいほのぼのとした個性が感じられます。 林さんの作品目当てのお客様も多いようで、 お店の奥のアトリエには、ミシンの回りに作りかけの作品が置かれ、 棚には布や糸など、手触り良さそうな材料が積まれていました。 また、林さんは文房具好きで、小学生時代はサンリオにハマっていたとか。 芸術系の大学を卒業後、デザイン会社、アパレル、そして雑貨屋。いろいろな職場を経て、 多くの感性やノウハウを磨いてきました。 「ここには、自分の好きなものしか置かないようにしています。 ブームなどには関係なく、作家さんとはゆっくり長く関係を築いていきたいと 思っています」。

kitone
京都府京都市下京区烏丸高辻下がる一筋目東入る燈籠町589-1
tel 075-352-2428
open 12:00~18:00 (夏は~19:00) 火、水休
http://kitone.jp/


■林 七緒美さんの作品展開催中
「手のしごと展 ~ふきよせのように」
11/1(火)~11/30(水)
キャトル・セゾン・プラン
大阪府大阪市梅田1丁目ディアモール大阪
tel 06-6348-4628
http://www.quatresaisons.co.jp/


「ふきよせ」とは、落ち葉や花びらなどが風に吹かれて、 道の隅や木の根元など1か所に吹き溜まった様子のこと。 ふきよせのように、さまざまな表情、形、色を組み合わせた 布小物を林さんの「手」のおもむくままにつくった作品展だそうです。
ミシン プレート
棚 窓辺
上左:お店の奥はアトリエ。ミシンで作品を作る
上右:パリで買ってきたプレートがあちこちに
下左:棚にもさりげなく手作りの布をかぶせて
下右:好きな作家の作品を気ままに並べた窓辺
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