雑貨/ナチュラル・シンプル雑貨

京都kitone 見えない部分まで愛おしい雑貨

静かな路地裏の古い倉庫が、雑貨とカフェに生まれ変わりました。窓から眺める風景に心が和みます。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

店内
店内の様子

京都で一番の繁華街といえば、四条河原町付近。私もよく行くエリアです。 (本当はその一本裏の錦市場が一番の出没スポットですが)。 その賑わいエリアから南へ下り小さな脇道へ入っていくと、 急にひっそりと静かな通りに変わっていきます。簾のかかった古い家、 木の牛乳受け、玄関にかかった厄除けのちまき。 昔ながらのお店や小さなお寺がひしめく、落ち着いた路地裏の一角に、 カフェと雑貨の小さなお店を見つけました。

倉庫を改装して作ったお店

ちょっとワクワクする入り口 もともとお店をやっていた、オーナーの林 七緒美さん。以前の店が手狭になったのと、 カフェをやりたいという思いから、新しい場所を探していました。 そして見つけたのは30年間ほったらかしにされていたという倉庫。 電気やガスも通っていなかったから、改装するときは寒くて大変だったとか。 でも自分たちで納得のいく空間作りをすることは、楽しいひとときでもありました。 今年の3月にオープン。 お店の隣りはおじいちゃんおばあちゃんの住む古い佇まいの寮で、 近所には小さな神社もあります。 窓からはのほほんとした日常の暮らしが垣間見え、 のんびりと気持ちの緩む風景が、この界隈には広がっています。

根っこの部分も大事

手作りの工芸品やフランスの古い雑貨が並ぶ お店の名前は「kitone(キトネ)」といいます。意味のひとつは「木と根」。 目には見えない根っこの部分までしっかりとしたお店にしよう、という林さんの思いが 込められています。並べられた雑貨も見た目がいいからだけではなくて、きちんとした 手仕事が施されているもの、作家さんの気持ちが詰まっているもの、など中身もしっかりしているものが 選ばれています。「私がちょっといいかげんな性格なので、自分への戒めという意味もあるんですよ」と 笑いながら話してくれました。 もうひとつの意味は「きっとね」。きっと大丈夫、きっといいことが起こる、 いつも希望を持ってお店を作っていきたいな、という願いが込められています。

次ページではカフェやアトリエを紹介します。
看板 入り口
籠のある棚 うさぎのいる窓辺
手作りの工芸品 フランスの雑貨
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