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ベトナム・ハノイの街角
フランスの田舎に滞在していた頃、村にただ1軒、アジア惣菜の店がありました。 店を切り盛りしていたのはベトナム人のおじさん。同じアジア出身というだけで、 彼はいつも私によくしてくれ、お惣菜をオマケしてくれたり、 娘の話をしてくれたり。帰る頃にはほのかな友情さえ感じていました。 パリにはおいしいベトナム料理の店が結構あり、上京(?)の際には 必ずフォー(PHO ベトナムの麺料理)を食べていたほどでした。 私にとってベトナムはとても優しく温かく懐深く美味しい国、という印象だったのです。
だから、ベトナム・ハノイで迎えた朝、ハエのように群がる大量のバイクに、ただ呆然とするばかりでした。 次から次へとバイクの群れ。永遠に続くクラクションと排気ガス。 むっとうだるような熱気と大騒音。でもホーチミンはもっとすごいと聞きますから、まだまだ甘い。 こんな程度でへこたれてはいけないのかもしれません。 まあとにかく、信号まるで無視、交通違反し放題のバイクを避けながら、おそるおそる歩きます。 そして、当たり前だけど暑い。アジア度満点。たっぷり湿度を含んだ空気と人の熱気、バイクのガスで暑さは倍増。 私は貧血症なのです。ふらふら意識朦朧と歩いてるとバイクに轢かれる! 細い道でも容赦なく入ってきますから要注意です。 ハノイはまだクーラーや冷蔵庫が一般にあまり普及していないので、 暑い日はひたすら我慢するしかありません。土地勘のない人には、避難場所を見つけるにも一苦労。
さて、無理やり話をこのサイト仕様に戻しますが、「ベトナム雑貨」の人気もすでに定着。 刺繍ものとかバッチャン焼きの陶器とか、日本にもたくさん入ってきていて有名です。 かわいいものもいっぱいあるんだろうなあ(しかもいい店はクーラー効いてるんだろうなあ)と思いましたが、 今回は、もっと普通に暮らしの中で使われている、日常の道具が見たかったので、 いわゆる雑貨屋には行かず、熱気・異臭・騒音にヘトヘトになりながらも、ハノイの問屋街と市場をうだうだ探ってきました。
旧市街のブリキ通り
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