思わず覗き込みたくなる、気になる外観
昔ながらのアーケードがあったり、こじんまりとおいしい食べ物屋さんがぽつぽつ並んでいたり。 でもちょっと歩けば静かな住宅街で、犬を連れたお母さんと小学生がのどかに歩いています。 西荻窪は「いつか住んでみたいなあ」と思わせる、心地よい空気の流れる町。 暮らしと密着している町だからか、古道具を扱う店も多くて、 お肉屋さん、パン屋さん、アンティーク屋さん、というふうに、 買い物ついでにちょっと寄ってみたくなるお店がたくさんあります。 今回紹介するお店も、そんな気持ちにさせられる素敵な古道具のお店です。
自分だけの物語を
静かな空気に浸りましょう |
ぼおっと穏やかに明かりの灯る店内には、心をざわざわさせる古く小さなものたちが、 ひっそりひしめき合っていました。鉄のもの、木のもの、陶器、ガラス、布、紙・・・。 それは朽ちてサビサビだったり、使い込まれてよれよれだったり。 何のどの部分かももう分からない、不思議なカケラもあります。気づかなかったら、 捨ててしまうかもしれないようなもの。でも、この空間の中では、それらが心地良いバランスを保って、 きらきら静かに瞬いています。家の隅っこに葬りさられていたような ちっぽけな道具でも、新しい息を吹き返してゆったりと寛いでいるようでした。 しばらく無心になって、ひとつひとつを眺めていたくなります。
何だろう?答えは自分の中にあります。
次ページではさらに古道具を、そして店主にお話を伺ってみました