雑貨/ガーデニング雑貨

雑貨感覚で楽しむ、Coolなドライ植物

アレンジ技術がなくっても、置いておくだけでさまになる、便利な(?)ものをご紹介します。ドライフラワーというより、実や茎など、やや変わった植物です。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド



生花の持つ華やかさはないけれど、 枯れた風情にそこはかとない味がある、ドライフラワー。 リースや花束にして楽しむことも多いかと思いますが、 今回は、1つあるだけでも存在感のある、 ちょっと変わった植物ばかりを集めてご紹介します。 リースを作ったりするテクニックも必要ないし、 ディスプレイもあまり考える必要ありません。 置いておくだけでほっこり和んだり、 どこかおしゃれでユニークな雰囲気を演出できる、やや雑貨っぽいドライ植物です。


へくそかずら
見た目はシックでかわいいですが・・・


へくそかずら

蔓状の植物で、生のときはもっと赤い実です。 繊細にくるくると絡みつく蔓がチャーミングで、 見た目にはとてもかわいらしい植物。カントリーなどラスティックなインテリアに 取り入れるにはもってこいのビジュアルです。 しかし、いきなり強烈なネーミング。”へくそ”って、なんなんでしょ。 漢字で書くのがためらわれますが、 「屁糞蔓」と書きます。万葉集にも謳われるほど、日本古来から この名で呼ばれていたようで、ちょっとかわいそう。でも だからこそ、かわいがって欲しい。(花が きれいなので”早乙女花”という別名もあるそうです)。 葉や茎をちぎったり揉んだりすると確かに異臭がありますが、 身を(実を)守るための健気な抵抗なんですから。 ただ置いてある分には、特に何も匂いません。。 名前を気にしなければ、かなりステキな蔓です。 壁にひょいっと引っ掛けるだけで絵になります。



カラマツ
実の部分はわずか2cmくらい。見とれるような造形。


カラマツ

八ヶ岳で、雪の降る朝に道端にぽつんと落ちていました。 ハッとするような可憐でエレガントな姿かたち。儚げな風情に、壊れないよう、大事に大事に持ち帰ってきました。 カラマツは、スキー場に多く生えているようで、長野や群馬、北海道などでも見つかるようです。 富士山にもあるらしい。 松ですから、これは松ぼっくりに値する部分なんでしょうけど、 もっとずっと小さくて、幾重にもきれいに重ねられた花びら(?) が、バラか牡丹のようなビジュアルです。 球に近い、 まあるい形もいいのです。 どきどきする美しさ。自然の作るデザインは素晴らしいです。 飽きずに眺めてしまいます。



黒文字
清楚で凛とした姿に趣がある。


くろもじ

和菓子を食べるときの、ちょっと高級な楊枝を”黒文字”といったりしますが、 これがその材料となる枝。若い枝は緑色でスベスベしていますが、 次第に黒い斑紋が現れ、これを文字に見立てたことから 付いた名前だそうです。 ぽきっと折ると、ほのかにすーっとした爽やかないい香りがします。 うーん、確かに、この上品さが和菓子に合いますね。 もちろん、この枝を折って、そのまま楊枝のように 使ってもいいと思います(そうやって使っている喫茶店がありました)。




次ページでは、ちょっとヘンテコなものをご紹介します。
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