入り口

ガラスから光が差し込んで、開放的な空間です。

御徒町の駅前は、アメ横へと続く賑やかで活気のある街並み。 リーズナブルでお買い得の店が多いせいか、大荷物を持った人々が大勢行き交っています。 しかし、駅からちょっと外れると、とたんに静かでおっとりとした、下町らしい 風情が現れます。中学校の角を曲がったら、木の匂いが清々しい一軒の建物がありました。

老舗材木屋さんが営む、ユニークな試み

店内
森に迷い込んだみたいです。
WOODWORKは、=「木工」というシンプルな名前のインテリアショップ。 昨年の3月にリニューアルして、お店のロゴマークやデザインを一新しました。 実はこのお店の母体は、下甚商店という、創業100年以上にもなる 老舗の材木屋さん。 といっても当時から、材木を売るだけではない、ちょっと変わったお店でした。 職人を大勢抱え、歌舞伎座の舞台やテレビのセットなどを作っていたそうです。 お店の隣りには、つい最近まで職人たちが寝泊りしていたという下宿が 古いままに残っていました。(もうすぐ取り壊されてしまうそうですが・・・)。 「職人達も年を取ってリタイアし、若い世代と入れ替わりつつあるときに、 次は家具をやりたい、という声が上がりました。 昔っから常に新しいことをやりたがる社風でもあるんですね。 自分たちでデザインを起こして、オリジナルの家具を作るようになり, このお店ができたんです」とスタッフの杉島さん。


店内
広々とした店内には、テーブルを中心とした木の家具が豊富に揃っています。


家具のデザインはスタッフ全員で考えます。 決して一人では作らず、それぞれのアイディアが細部にまで盛り込まれていきます。 みんなが良いと思えるまで試行錯誤を繰り返すため、 なかなかスタイルが決まらず、何十個と試作をすることも。 どうしてその形にするのか?を、お互いに意見を出して理解し合い、 とことん突き詰めていきます。 「でも時には、これいいね!とみんなの意見がすぐ一致して、一発で決まることも あるんです。そういうものは、やっはりお客さまからも好評であることが多いんですよね(笑)」。 自分たちが使いやすいと心から思えるもの、そして一見シンプルでも、 噛めば噛むほど味わい深くなるような家具を作っていきたいのだそうです。

グリーンとのコラボレーション

店内 グリーン
緑をあしらった雑貨がちょこまか並んでいます。
今回の取材では、ちょうど企画展の開催中でした。 グリーンデザイナーの小池有紀子さんと一緒に行われた 「green+green」。普段の暮らしに快適さと安らぎを与えてくれる植物たちを、 自分たちの作る家具の延長のように捉え、家やオフィスで気軽に楽しめるアイディアを提案しています。 木の家具メインのお店なので、元々森のような雰囲気があるのですが、 グリーンが加わって一層マイナスイオンが飛び交う、心地良い場所になっていました。

グリーン展示の様子
ゆるーく気軽に楽しめる、グリーンにまつわるグッズがいっぱい。

植物の管理が簡単なもの、デスクにもちょこんと置けるもの、 植物の入っていないときは別の用途でも楽しめるもの など、めんどくさがりやでも実践できそうな、工夫の凝らされたアイテムばかりです。 写真真ん中の右は「コニワ」というネーミングで、鉢入れとミニテーブルがセットになったもの。 植物と一緒に何かお気に入りの雑貨を置いて、 インテリアのコーディネートを楽しんだり、 季節感を加えたシーンや自分だけの小さなストーリーを作ってみたり。 オフィスに置いて、ちょっとしたリフレッシュコーナーにしてもいいですね。 形や素材もいろいろあるので、自分のスタイルに合ったものを 選ぶことができます。

グリーン
木がにょきにょき生えているようなテーブル。

店内で特にインパクトの大きかったのがこのテーブル。 「SODA TABLE」(ソダ・テーブル)は今回の展示を象徴する意味を持ったテーブル です。 テーブルと植物を組み合わせた斬新な家具ですが、 植物をきちんと育てられ、家具としても使いやすいものであることを 十分に考えて作られたそう。座ってみると、木陰にでもいるような気分。 緑を囲むテーブルは、気持ちが穏やかになり、 眺めているだけで元気をもらえそうです。

次ページでは、雑貨や工房の様子をご紹介。