お隣はC.A.Gという帽子屋さん。右の鉢植えは
近所のおばあちゃんが持ってきてくれたもの。
千代田線・千駄木駅からは徒歩2,3分。おしゃれな帽子屋さんのお隣に、 仲良く並んでお店ができていました。 お店の名前は「古道具 Negla [ネグラ]」。えっと、Neglaって一体何語だろう?? ちょっと疑問に思いながら扉を開けると、中は懐かしい空気の流れるこじんまりと居心地の良い場所でした。 セピアカラーの写真の中のような風景。 そうそう、どこか隅っこでのんびりとネコが丸まっていそうな。 むむ、もしかして、ここはネコの隠れ家では? そんなことを思いながら、中へ入ってみます。
のんびりゆったり、下町風情の古道具屋さん
お部屋のようで和みます。左下のちょっとヘン顔のイヌもたまりません。 |
「お店をやるって、突然ジャンプするものだなと思いました。」という、店主の 鍛冶紀子さん。 「いつかやりたいとは思っていたものの、特に何か準備していたわけではなく、 何も考えていなかったというのが正直なところです。お隣の帽子屋さんC.A.Gの店主が 以前からの友達で、ときどき遊びに行ったりしていましたが、千駄木で店をやることも 想像してませんでした。でも物件が空いたという知らせをもらい、 中を見せてもらったら、すぐ契約してしまったんです」。
ビー玉があったり、絵本があったり。小さな子にもちょっと嬉しい。
鍛冶さんのお住まいは中央線沿い。大学時代に国立で出会った古道具屋さんが、 鍛冶さんが古いものを好きになるきっかけでもあったようです。 「友人に連れられて、興味半分で見に行ったら、店主がすごく面白くて。 話を聞いているうちに古いものっていいな、と思うようになりました。 それからもちょくちょく遊びに行ったり、物を直すのを手伝ったりして、 いつの間にか店番までしていました。 特に何かを教えてもらったわけでもないんですが、 そこで過すことでいろんなことをじわじわと吸収していたんだと思います」。
レトロなうつわや昔の薬瓶。
Neglaという店名は外国語ではなく、まさに「塒」「寝座」(ねぐら)を 意味しているんだそうです。 「私自身も、よく寝る方ですし(笑)。国立で店番をしていた頃、店主がよくソファに横になってごろんとしていたんです。 古道具屋っぽいというか、そんなのんびりした雰囲気がいいな、と思って名付けました」。
細々したものが並んでいて、見るのが楽しいコーナー。
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