レースの大群
小さなモチーフレースがたくさん。繊細な模様が雪の結晶のよう。


東京・渋谷の松涛公園の近くにひっそりと店を構える古道具屋 use(ユゼ)にて、 アクセサリー作家qui(クイ)の展示会がありました。 溢れんばかりのレースが紡ぎ出す独特の世界。 繊細で可憐なレースたちをそのままに生かし、部屋に飾っても楽しいような、 シンプルなアクセサリーです。

アンティークの良さを最大限に引き出すように

アクセサリー
マリアのメダイとレースを組み合わせたラリエット
quiをはじめてからは、まだ一年しか経過していませんが、アクセサリー作りは既に5,6年。 元々ファッションを学び、たまたま友人のアクセサリーブランドの立ち上げを 手伝ったことがきっかけで、アクセサリーを作る楽しさに目覚めたとか。 quiという名前は、フランス語で「誰」という意味があるqui(キ)から。とは言えフランス語は全くわからず、初めに間違えて読んでしまった音の響きがどことなく古い感じで自分らしく、気に入ったため、「クイ」に。

「使っている素材はアンティークがメインですが、 古いものにはパワーがあるので、 できるだけ素材そのものの良さを引き出して、 シンプルに仕上げています。 ”古いものだから古着に合わせる”とは限らず、持ち主の自由な感性で、アンティークの存在感を楽しんでいただけるように。また、使わないときは壁に下げたり、飾っても楽しめるようなデザイン で、普段の暮らしに馴染むようなものを作りたいと思っています」。

アクセサリーいろいろ
手作りのラリエットやピアス。アンティーク素材を使っているとはいえ、
シンプルなので、あまりこだわらずどんな服にも合わせやすい。


展示会は今回が初。しっかりした世界観を持つ店で、 店主の意見を聞きながら、自分らしい空間作りをするのは、 刺激的で楽しい作業だったそう。
「相手の好みや希望を反映させつつ、自分らしい個性を作品として 完成させていくことは、新しい発見も多く、とてもやりがいを感じました」。
会場であるuseは、古道具屋であると同時にmon salon(モン・サロン)という美容室が 一体となったユニークなスペース。 美容室に来るお客さんのためにと、今まであまり作らなかったヘアアクセサリーにも チャレンジするようになったそうです。 また、下の写真にあるピンクッションは、とあるコンテンポラリージュエリーの お店を訪問したときに私物として使っていたところ店主の目に止まり、 ブローチとして販売するようになったとか。 人との出会いで生まれる思いがけないアイディアの広がりが面白く、 新しい可能性のきっかけとなっているようです。

ヘアアクセやブローチピンクッション
左のピンクッションはブローチとして販売したところ好評に。
右はヘアアクセサリー。カチューシャなどもある。


次ページでは、展示風景やレースコレクションをご紹介します。