まさか和室があるなんて。しっとりと落ち着いた風情。 |
4階は3つの部屋の集合体
もっとも驚かされたのが4階でした。和室を中心にして、南仏をテーマにした小部屋、ポップアートの小部屋と、3つの全然違うテイストが集合。
和室では、もとは押し入れだった空間も活用されて、密談(?)を交わすのにふさわしい落ち着いた卓が設けられています。十数名でこの和室を予約して貸し切りパーティーをしたら、くつろいだ良い時間が過ごせそうですね。
左:南仏の部屋。古いミシンに天板を加えたテーブルを囲んで。 右:ポップアートの部屋の壁。 |
何階のどの席を選ぼうか、訪れるたびに心楽しく迷ってしまいそうなark。多数の人々から愛用されるカフェづくりのポイントを五味さんに訊ねてみました。
「なるべく安い場所を借りて、単価や回転率を上げることにとらわれず、楽しみながらのんびり作っていくこと。自分たちがくすっと笑える部分がどこかにあるお店ができればいいんじゃないかなと思うんです。もし自分がお客として訪れることを考えると、スタッフが『早く帰ってほしい』なんて考えながら接客しているお店は、やっぱり居心地が悪いから」
日本の古い建具の繊細なつくりには、いつも目がなごみます。鳥かごのしつらいも美しく。 |
「スタートしたばかりのarkは、まだまだ成長していける隙(すき)を持っていると思います。レイアウトなどもお客さまに応じてどんどん変えていきたいですね」
お料理のメニューは、お酒を飲みたい人も一人でしっかり空腹を満たしたい人も、ともに満足できる品揃え。シェフのおすすめをご紹介しましょう。