株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

カカクコムがぐるなびを抜く?(2ページ目)

カカクコムの運営する「食べログ」が好調です。ライバルの「ぐるなび」は、コンサルティングも行う関係上、飲食店側の主観的な情報提供になりがち。それに比べ、食べログは口コミでの情報提供になるため、より情報の客観性が高く、これが利用者急増の大きな理由のひとつとなっているようです。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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グループ全体でますますPVは伸びていきそう

次にカカクコムのサービス全体でのユーザー層の変化についてお話ししたいと思います。同社の魅力の根幹は価格比較にありますが、従来、利用者は家電などが中心になりがちでした。そのため直近のデータでも同社のサイト「価格.com」の利用者は性別で男性66%・女性34%。年齢層は30代34%、40代24%となっています。いわば青年男性に支えられてきたとも言えるでしょう。

しかし、「食べログ」や同じく同社グループ会社のサイト「フォートラベル」などで取り扱う食事や旅行は女性も好む分野であり、新たなユーザー層を増やしていると言えます。加えて同社は、ファッションなどの新しいサイトも組み合わせながら女性の利用を増やそうといろいろ取り組んでいるようです。女性の消費のパワーが加わることになれば同社の成長力に更なるエンジンが積まれることでしょう。実際、同社グループサイトのトータル月間PVは11億(22年5月)を突破するなど、順調な推移を見せております。

「消費者のためのサイト」という基本で妥協しないかぎり、様々な商品や店舗に関するリアルな口コミ(1日に約5000件もの書き込みあり!)、価格比較という同社のサービスは今後もますます消費者に指示されていくことでしょう。グーグルやヤフーが検索で成功したように「生活の検索エンジン」サイトとして価値の向上を今後も図っていくと思われます。

…というわけで、企業としての将来性を考えるとお宝銘柄と言えそうなのですが、最後に株価の推移を見てみましょう。かつてカカクコム(2371)は2008年11月に取り上げましたが、現在はそのときから34%上昇中です。私はここからまだまだ、同社がネット企業の勝ち組として上昇していく可能性が高いと判断しています。まさにお宝銘柄と言えましょう。ぜひ、注目してみてください。

カカクコムの現在の投資評価

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※当記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的に作成したものではありません。銘柄選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようお願い致します。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
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