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2010年グッドデザインファブリック!ラグの主流を探る(4ページ目)

テキスタイルデザインが新しい流れを作ろうとしています。もちろんラグ(敷物)のスタイルにも、その兆候は顕著です。2010年のグッドデザインテキスタイルからラグの主流を探ります。


パトリシア・ウルキオラの新たな発想!ラグ“Mangas”


パトリシア・ウルキオララのラグMangas(マンガス)

パトリシア・ウルキオララのラグMangas(マンガス)

パトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)がデザインしたラグコレクション“Mangas(マンガス)”を取り扱うのは“Gandia Blasco(ガンディア・ブラスコ)”社のテキスタイルブランド“GAN”です。この“ガンディア・ブラスコ”社はスペインの有名なアウトドアのファニチャーメーカーです。昨年、この素朴で大胆なラグを初めて見たときは、驚きました。それは不思議な形、素朴なテクスチャーなど、既存のラグからは考えが及ばない大胆さに、心が強く動かされたのを覚えています。


“Mangas(マンガス)”の不思議なフォルムは、Mangaはスペイン語で袖に意味があり、さまざまに編み上げられたニットのパッチワークは、まるで釣り鐘の形はまるで袖(スリーブ)のようです。今年の“Mangas(マンガス)”コレクションは、新たにニュートラルカラーを加えて、廊下用の細長いラグ2種類と、スツールが3種類が追加されました。


Mangasのクッション

Mangasのクッション

Mangas(マンガス)の編み模様

Mangas(マンガス)の編み模様










左の写真は、新しく加わったスツール。ウールの手織りで作られているので、ハンドクラフトの風合いを感じる愛らしいプロダクトになっています。右の写真、Mangas(マンガス)の編み模様は、パターン同士をボーダー柄にした意外性のあるフォルムが特徴的なデザインになっています。この大胆な形とテクスチャーは、パブリックな大空間に、おとぎの話のような不思議感覚と人間的な暖かみを提供するように感じます。

北欧、スペインのラグメーカーを4社紹介しましたが、いずれもテキスタイルデザインで新しい流れを作ろうとしています。もちろんどのラグ(敷物)のスタイルにも、その兆候として、今やインテリアの主流である、「モダンであり、フェミニン」、「シンプルでありデコラティブ」というふうに相反する要素を多く含むミックスされたスタイルに、焦点を充てていいると思われます。


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MANI MARQUINA(ナニマルキナ)
KINNASAND (シナサンド)
KASTHALL(カストホール)
Gandia Blasco(ガンディア・ブラスコ)



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