インテリアのデザインやコーディネートは、年々、難解な方向に複雑に進化しています。「モダンであり、フェミニン」、「シンプルでありデコラティブ」というふうに相反する要素を多く含むようになっています。そして今、テキスタイルデザインが新しい流れを作ろうとしています。もちろんラグ(敷物)のスタイルにも、その兆候は顕著です。2010年のグッドデザインテキスタイルをお知らせします。
ラグの新しい時代を予感させる!
MANI MARQUINA(ナニマルキナ)
MANI MARQUINA(ナニマルキナ)
伝統のペルシャをモダンの中に融合したラグ
Extended Collection
“ナニマルキナ”のExtended Collection
“ナニマルキナ”のカタログから
Extended Collectionでは、伝統的なペルシャの敷物を同系色の無地でフレームのように囲い織り上げています。それは、今までのラグの概念を取り払うかのように、伝統とモダンをミックスさせ、ラグに限りない可能性を見出させています。デザインは、 Martí Guixé(マルティ・ギセ)1964年スペイン・バルセロナ生まれのデザイナーです。コンテンポラリーな空間に、洗練されたおもむきをつくりだします。
穏やかな手作りの自然派ラグ
Spiral Collection
“ニマルキナ”Spiral Collection
“ナニマルキナ”のカタログから
Spiral Collectionは、ウールの特徴である毛足を螺旋状に重ねることによってできる美しい畝を、ひとつひとつベースの布に縫い合わせています。カラーはナチュラルカラーの2色、茶と亜麻色があります。自然の風合いがそのままのフェミニンな感覚は、新しい感覚でミックススタイルを楽しめます。デザイナーはスペインのMartin Azua(マルティン・ルイス・デ・アスア ) とGerard Moline(ヘラルド・モリネ )のコラボレーションユニットです。
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