リビング横の和室は、リフォームのポイントを絞ればおしゃれに決まる
日本の住宅でよく見るプランのひとつに、リビング横に和室が接しているというものがあります。そこで生まれる悩みが、和室リフォームの際、インテリアをどうコーディネートするか?というもの。畳や襖のイメージが洋室と合わない、和室とリビングに統一感が無い、いくらリビングを素敵にしてもなんだか和室が浮いてしまって台無しなんていう声も。
最近は和室を洋室に変えるリフォームをするケースも多いのですが、今回は和室のまま、リビングとおしゃれにコーディネートするリフォーム技と、和室をスッキリ見せる大事なポイントをご紹介します。成功のキーワードは「一体感」です。
<目次>
ナチュラルモダンなリビングは、和の空間と相性抜群
〈和室リフォーム+リビング〉
世界的に人気のインテリアと言えばナチュラルモダンです。シンプルでありながらやさしい温もりが感じられるテイストで、北欧スタイルもその代表です。実は和室とナチュラルモダンは相性抜群!自然素材が多く使われているなど共通点が多いので、上手にポイントを絞ったリフォームをすれば、一体感のあるコーディネートができます。まずは色数を徹底的に減らし、リビングと和室の色味を合わせましょう。その際に鍵になるのが畳です。畳表の色をフローリングのカラーとコーディネートしてみましょう。
リビングと和室のコーディネートの鍵となる畳。イマドキは様々なテイストの畳があるので上手に使って(デザイン畳+北欧家具のコラボ、和モダンリフォームより)
最近の畳はカラーが豊富で、和紙やポリプロピレンの特殊繊維など、耐久性があり水や汚れにも強いタイプがあります。今ある畳の表だけ変えることもできるので、工事はとても簡単です。
今の畳が10年ほど経っているなら、そろそろ表替えの時期ですので、思い切ってイメージチェンジしてみましょう。それだけでもインテリアのイメージが変わります。畳縁は無い方がコーディネートしやすいのですが、付けたい場合は淡い無地がお勧めです。
ナチュラルモダンな和室とリビング。色数を絞ってリビングとテイストをあわせている。畳は縁無し(大建工業)
壁は白かベージュ、襖は無地や幾何学模様で。ちょっと冒険するならグレーもいいでしょう。ただしその場合は温かみのあるウォームグレイを選ぶとコーディネートがしやすくなります。築15年を超えていたらそろそろ内装リフォームをしてもいい時期です。壁、襖、畳のリフォームなら比較的簡単にできます。
リビングと和室を繋ぐ戸は軽やかで明るさのあるタイプを。障子やアクリルパネルを使った戸が似合う(パナソニック)
もう1つのリフォームポイントは、和室とリビングとの間の仕切りの戸です。ナチュラルモダンなリビングと和室を上手く融合させるためには、仕切りの戸も軽やか&シンプルであること。戸襖より、障子やアクリル、プリーツスクリーンなど、軽い素材の戸を選ぶと雰囲気が出ます。
戸を外し和紙風のシースルーのプリーツスクリーンを取り付けるアイデア。リゾートのような空間に(薄暗い和室を明るくリフォームしようより)
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