10万円以下で空気も一緒にリフォームできる!?
日本家屋で古くから利用されてきた珪藻土。そのやさしい風合いだけでなく、珪藻土の壁が呼吸し、湿度を調節してくれる(調湿作用)ので、天然系リフォームとして最近人気です。しかし調湿作用などの効用を十分得るためには広面積の施工が必要ですし、下地調整をしっかりしておくなどの技術が工事に求められるため、工事費が割高になってしまうのが現状。例えば和室6畳の壁(約30m2)をすべて珪藻土塗り仕上げにすると、概算工事費は24万円~40万円(下地調整含)となってしまいます。
そこで珪藻土のような調湿機能を持ち、デザイン性が高いセラミックス製タイル「エコカラット」を用いたリフォームが注目を集めています。表面が珪藻土のようになっているものから、モザイクタイルのような面状のもの、レンガブロックのようなデザインのものなど、外観上の選択肢が豊富なことに加え、湿度調節の機能や臭気の吸着効果が珪藻土の4~5倍程度あるため、お部屋の一部分だけ(目安としては6畳の空間に2~3m²以上)にアクセントとして施工してもデザイン性と機能性が両立でき、手軽な費用で住まい空間の改善につながるという訳です。
【「エコカラット」リフォーム】
床下から約90cmまで(材料・工賃共) 60,000~90,000円
※施工面積は約6m2として試算。
※既存クロス撤去費、下地調整費、施工費、廃材処分費含む。
仕上がりの美しさはやはり焼き物タイルであるがゆえ。お部屋の一部分に施工するだけで、お部屋の印象が全く変わって見えるので不思議ですね。
またクロスもタイル壁材も、腕に覚えがある人なら自分で施工することもできます。この場合は施工費がかかりませんから、もっとリーズナブルなリフォームであると言えます。
大規模なリフォームを検討する際に、こういった手軽なリフォームを業者に頼んでみることで、その業者の対応力や施工力を判断するのも良いと思います。小さな仕事の積み上げが大規模なリフォーム工事につながるわけですから、10万円以下の工事をないがしろにするような業者は、最初から相手にしないほうが無難です。ぜひ参考にしてください。