システムキッチンのリフォーム、費用の相場は?
念願のシステムキッチン、いくらで取り付けリフォームできる?
またキッチン工事は、大工、配管・設備、電気、ガス、内装といった具合にたくさんの工事担当者が携わる必要があり、全体工事費がいくらぐらいになるのか不安に感じられる方も多いようです。
そこで今回は、システムキッチンのリフォームで良く見受けられる2つのプランに絞り、その工事と選択オプションの費用についてご紹介したいと思います。
壁付きキッチンの入れ替えだけなら45万円から
壁付きキッチンは効率良くスペースが利用でき、動線を短くできるメリットがあります。上記写真のキッチンは間口1,800mmのタイプですが、収納力や使いやすさが向上しています。(画像提供: クリナップ株式会社 )
古いキッチンの解体撤去・処分費に7万~10万円程度かかる他、キッチン本体を取り外した箇所の壁や床の状況によっては補修や張り替えといった追加工事が必要となります。建物の劣化状況や施工面積にもよりますが、一般的なシステムキッチン(間口1800~2550mmの場合)であれば、補修工事費の相場は2万~5万円前後くらいです。
キッチンの組み立て設置に加え、給水・給湯管の接続、電気工事、ガス配管工事(IHクッキングヒーターを設置する場合は200V電気工事)が必要になりますが、工期が約2~4日程度と比較的短いので、頼みやすいリフォーム工事の一つと言えるでしょう。
【壁付きキッチンの入れ替えリフォーム工事の概算費用】
間口1800mmの場合 キッチン本体25万~60万円+工事費20万~35万円
間口2550mmの場合 キッチン本体30万~80万円+工事費25万~40万円
※システムキッチン本体は普及価格帯商品を想定。
※工事費には既設キッチン解体撤去・処分費、床及び壁の標準的な補修工事、給排水切替工事、電気工事、ガス配管工事を含む。
カフェスタイルのキッチンに変えるなら120万円から
対面型のカフェスタイルキッチンは、リビングと一体感があり、家族の様子が見渡せ、台所に立ちながらお客様をもてなすことも可能です。(画像提供:株式会社LIXIL)
キッチン本体の価格が異なるのはもちろんですが、壁式から対面式のキッチンに変更する場合は、キッチンとリビングをつなぎ合わせたような広いスペースが必要ですので、現在の住まい環境によっては既存壁を撤去することになります。
またキッチンの設置場所が変わるため、給水・給湯配管と排水管や電気配線、ガス配管なども移設します。先ほどの壁撤去と合わせて、設備工事と床や壁の補修工事、そして内装工事が必要になる上、キッチン本体以外に収納ユニットを追加したりするとさらに材料費がプラスになるため、単なるキッチン入れ替えよりも工事費用は大きくなる傾向があります。設置レイアウトや住まいの状況によって大きく異なりますので、こちらもプランの段階からリフォーム業者と綿密な打ち合わせを重ねておきましょう。
【対面式(カフェスタイル)キッチンリフォーム工事の概算費用】
間口2550mmの場合 材料費80万~200万円+工事費40万~100万円以上
※工事費には既設キッチン解体撤去・処分費、壁の一部撤去、床及び壁の標準的な補修工事、給排水切替工事、電気工事、ガス配管工事、換気ダクト工事を含む。
こんなキッチンなら家事も楽しくなる!?
キッチンのオプションとして人気が高い「食器洗い乾燥機」。普段使う食器がすぐに洗えて、収納も兼ねられるということで、根強い人気です。(画像提供:パナソニック株式会社)
見た目の美しさと作業のしやすさに大きく影響するワークトップと収納はぜひともチェックしておきたいポイントの一つ。傷のつきにくさ、汚れの落としやすさ、収納スペースの広さなど、システムキッチンのグレードにもよりますが、実に多くのオプションが設定されており、自分好みにカスタマイズできるのがキッチン選びの楽しいところです。ワークトップ(天板)の種類・デザイン、扉の開き方・デザインによって価格に差が生じてきます。
またオプションの中でも人気があるのが食器洗い乾燥機。ビルトインタイプの食器洗い乾燥機であれば、ワークスペースを広く使うことができ、スッキリと片付きます。現在のシステムキッチンに後付けするタイプもありますが、システムキッチンにリフォームされる際のグレードアップオプションとして選択されるケースが多いアイテムとなっています。なお、シンク横に卓上型食器洗い乾燥機を設置するケースもあります。この場合は機械が故障した場合のメンテナンスがしやすく、また機種交換も容易です。
手をかざすだけで吐水・止水ができるタッチレス水栓や、浄水機能付き水栓など、蛇口にもさまざまなオプションが用意されています。(画像提供:株式会社LIXIL)
他にも「タッチレス水栓」というものがあります。調理途中のふさがった両手でも、蛇口の上のセンサーによって吐水・止水が可能です。もちろん一般的な混合水栓より高くなりますが、浄水器付き水栓などと合わせ、消費者の利用ニーズが高まってきているようです。
【システムキッチンの選択オプションの概算費用】
■ステンレスワークトップから人造大理石への変更 プラス8万~15万円
■扉収納からベーススライドタイプへの変更 プラス5万~10万円
■ビルトイン食器洗い乾燥機 本体20万円前後
(後付け設置の場合、別途工事費5万~8万円程度)
■卓上型食器洗い乾燥機 本体6万~10万円前後+工事費1万~3万円程度
■IHクッキングヒーター ガスコンロとの差額5万~15万円+工事費5万~10万円(200V電気工事)
■タッチレス水栓 一般的な水栓との差額5万~8万円
キッチンリフォームでは奥様が業者と積極的に打ち合わせをして、お金のことはご主人が言いなりになってしまうという話を良く聞きます。しかしその一方でリフォームした後では「今まで家事をしたことのなかった主人が料理を作ってくれるようになった」という話も良く耳にします。
キッチンリフォームだからと言って奥様に任せるだけでなく、男性もどんどん家事に進出するための第一段階として、システムキッチンのリフォーム費用相場を理解して、ますます家族の絆を深めていただきたいと思います。
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