かゆみ止めの薬について炎症があるかないか、ジクジクしているかなどが判断基準になります。Q:肌が乾燥しているからでしょうか、かゆくて、かいてしまうと湿疹(しっしん)のようになります。時々かゆいぐらいですし、傷もありませんので、薬局の薬を買おうと思います。何かアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。A:はい。ご相談の中にもありますように、ひどくないようでしたら良いですが、赤みがひどかったり、炎症がある場合は、一度皮膚科への受診をお勧めします。皮膚が乾燥していたり、お風呂に入るなどの温度変化で、肌がかゆくなることがあります。また、汗にかぶれたり、虫刺されなどでも、かゆくなりますね。基本的には、かゆみだけなのか、かゆみだけでなく炎症を起こしているのか、という症状で薬を選びましょう。※ご自身の症状をもとに、ご相談なさった薬局の薬剤師のアドバイスを一番に考えてください。かゆみ止め薬の成分■かゆみを抑える成分◇抗ヒスタミン薬 マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン 他◇局所麻酔/局所刺激成分(かゆみを感じにくくする) アミノ安息香酸エチル、ジブカイン、リドカイン/アンモニア 他◇その他 クロタトミン■炎症を抑える成分◇副腎皮質ホルモン、ステロイド剤(炎症を抑える、免疫を抑えるなど) ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、プレドニゾロン、他 ※市販されている薬は病院で処方するステロイド剤より弱いですが、長期使用は避けてください。◇非ステロイド系消炎鎮痛薬(ステロイド系ではないが、炎症を抑える) ブフェキサマク、ウフェナマート◇その他 グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸■その他の成分◇抗菌作用のある成分(ブドウ球菌など) スルファジン◇角質化を抑える成分 尿素、グリセリン、水酸化カリウム◇血行を良くする成分 トコフェロール(ビタミンEのことです)薬の選び方と注意かゆみ止めには、かゆみを抑える成分、炎症を抑える成分などが入っています。ただし、炎症があっても、皮膚の弱いところに使う場合は、非ステロイド成分の薬を選ぶようにしましょう。※主な薬局では、ステロイドの薬は、ガラスケースに入っていることがあり、薬剤師に伝えないと手にとることができないようになっております。その際に、炎症の部位や、症状を相談するといいと思います。また、患部がジクジク(湿気がある)している場合は、軟膏のタイプを、乾燥しているときには、クリームやローションタイプを主に選ぶようにしましょう。顔や皮膚の薄いところに使う場合には、ステロイド系の薬は極力避けるようにしましょう。特に目の周りには、使用しないでください。ステロイド系の薬は、長期間の使用を避けてください。副作用が現れることがあります。その他、使用上、心配がありましたら、かかりつけの医師や薬剤師に相談してください。<*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。【参考リンク先】皮膚炎>appealかゆみナビ>協和発酵※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。免責事項